第一話:その男、『T』くん。
はじめまして、電通関西の廣瀬たいぞー(33歳)です。
今年、ぷっちょとAKB48のコラボキャンペーン「AKB48ちょ!」の
お仕事で新人賞をいただきました。
さてさて、このリレーコラムでは、
新参者のボクの事を知っていただくためにも、
ボクの人格を形成した友人たちとの素敵な思い出話を書きたいと思います。
第一話:そのオトコ『T』くん
Tくんは、小中高とずっと一緒の友人で、これは高校2年生の時の話。
阪神大震災後、結構な間、ボクが住んでいた兵庫県宝塚市は、ガスが止まっていたので、
「お風呂は学校の帰りに銭湯へ行く」という暮らしをしてました。
高校の近くにあったその銭湯は、
静電気風呂や、薬湯、打たせ湯などバリエーションが多く、
アホな男子高校生のテンションを上げるには十分過ぎました。
ボクが洗い場で、体を洗っていると
♪〜チャ〜ラララ チャララララ チャララララ〜
というランバダの様な曲を歌いながら、遠くで全裸で踊っている男がいる。
そう、Tくんである。ボクは笑った。
笑うと調子に乗るのが関西人の哀しい性で、
気がつけば彼のダンスはエスカレートし、
何と全然知らない幼児を「一緒に踊ろうよ」と言わんばかりに
情熱的に誘っていました。
怖くて固まる幼児。そらそうである。
その瞬間です。
ピシャ!!!!
Tくんに水をかける男がいました。
その男は、安岡力也似の男で、その幼児の父親と思われる男である。
鬼の形相で睨んでいる。
「これはヤバいんちゃうか・・・」と思い、緊張が走ったその時、
信じられない事に、あの音色の続きが聞こえてきた。
♪〜チャ〜ラララ チャララララ チャララララ〜
Tくん、踊りを激化させ、さらに幼児に近づいています。
「なんで??」ボクは思ったが、Tくんの顔を見てすぐに理解した。
・・・メガネをかけていない。
そう、彼は不幸な事に、極端に目が悪く、
水をかけてきたのがボクだと思ったのだ。
般若の顔で睨むおっさんの前で
さらに情熱化が進むTくんの踊り。
ボクにしてみたら、
そこはもはや、『笑ってはいけない銭湯』である。
「コラ、お前。」
重低音の効いたその父親の声を聞いた瞬間、全てを悟ったTくん。
銭湯に響くおっさんの怒声(全裸)
怒られるTくんの後ろ姿(全裸)
固まる幼児(全裸)
シュールを越えたそのビジュアルに
ボクのお笑いダムは限界だった。
しかも、おっさんの怒号がMAXになった瞬間、
彼のお尻が「えくぼ」の様にキュッとなったのだ。
決壊である。
「たいぞー・・・アウトー!」である。
声を上げて笑ってしまい、ボクも睨まれた。
いまだにTくんと飲むとこの話になり、
「おっさん、あそこまで切れんでもエエと思うわ〜」と彼は言う。
懲りない奴である。ボクはそんな彼が大好きだ。
・・・今後もこんな感じで進めていきます。
もし、ご意見ご感想があれば、taizo.hirose@dentsu.co.jpまで
よろしくお願いします。
ではでは、また明日〜。
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