OKNとART
今日もOKN(=オカン)の話をします。
あれは、僕が小学校二年生の時のこと。
花瓶を持った担任の先生(若い女性)を写生するという、
ありがちな図工の授業で、
僕が偶然、めちゃくちゃ早く描けたことがありました。
周りの友達を見ても、まだ全然描けていない。
あまりに暇だった僕は、
何の気なしに、先生の口元にタバコを描いてみました。
そんでそのタバコから煙を出させてみました。
花瓶を持って真剣な顔で教室に立っている先生が、
なぜかタバコを吸っているというシュールさが、
僕は我ながらめちゃくちゃ面白いと思いました。
で、みんなに笑ってもらおうと思い、
周りの友達にその絵を見せました。
しかし思っていた反応ではありません。
友達1「何でタバコ吸わせたん…?」
僕「いや、暇だったけえなんとなく…」
友達2「タバコはダメじゃろう…?」
僕「え、おもしろいじゃろ?」
友達3「それ先生に怒られるよ…」
僕「何で怒られんといけんのん?」
友達4「描きなおした方がええよ…」
僕「…。」
友達には否定されたけど、
先生ならこの面白さが分かってくれるはず。
僕は自信満々で提出しました。
で、激怒されました。
後日OKNまで呼び出され、
僕の担任だった若い女性の先生は、
僕が描いた絵をOKNに見せながら、
終始、とても厳しい口調でした。
その場では神妙な顔をして、
自分よりずいぶん年下の
その担任の先生に
ひたすら謝っていたOKNですが、
帰り道、僕にこう言ってくれました。
「俊幸、あの絵、おもしろかったね。
あの先生派手やし、タバコ吸ってそうやもんねえ。」
自分が面白いと思ってやったことが、
友達に否定され、先生に激怒され、
子供なりにけっこう傷ついていた僕は、
このOKNの発言に、とても救われました。
ちょっと大げさかもしれないですが、
あのときOKNが僕を真剣に叱っていたりしたら、
おそらく今の僕は、なかったのではないかと思うのです。
あのときOKNが、
先生や友達と同じように僕を真剣に叱っていたら…
僕も今よりは、もう少しマシな人間になっていて、
僕も今よりは、もう少しちゃんとした広告が
作れていたような気がします。
僕がふざけた企画しかできない責任の一端は、
OKNにもあると思うのです。
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