友だちの言葉
「ぼくは、こういう人です。」
3年半前、私は仕事の都合で福岡から東京へ移りました。
そして、東京に来てすぐ
友だちだと信じていた人から大変な目に遭わされました。
冒頭の言葉は、その謝罪とともに出た言葉です。
この出来事を忘れるために
私は がむしゃらに仕事をしました。
年月が経ったこともあり
思い出すことさえ稀になりました。
けれど、先日、とある会があり、
その人と顔を合わせることになると分かったのです。
体に震えが走りました。
家に帰っては、号泣し、嘔吐する毎日。
あの頃と何も変わってはいない。何も癒えてはいない。
自分でも驚きました。
この3年半、私は自分を立て直そうと焦り、
気持ちをごまかしてきただけでした。
そうしないと、前に進めない。
前に進まなくて損するのは、私。
効率優先の考え方です。
自分の弱さに、まっすぐ向き合おうとしなかった。
弱くて、何が悪い。
この年になって学んだのが、これです。
他人が弱い分には いっこう構わないと思っていましたが
自分が弱いことを認めたくなかったので
これは貴重な気づきになりました。
弱さを知ると、醜さも受け入れられるようになるのですね。
怒り、憎しみ、嫉妬、我欲。
そういった感情にメッキを施す気持ちは、少し薄れました。
まあ、今後も無意識に自分を取り繕うことはあるでしょうが。
「ぼくは、こういう人です。」
それを聞いたとき、
もう、この人はキレイゴトの言いわけなんてしないだろう、と
ホッとしたのを覚えています。
そして、私も、やっと言えるようになりました。
「私は、こういう人です」と。
あなたと同じように、私も汚いと思います。
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