リレーコラムについて

裏をとる

呉功再

岡崎がサイドバックの裏をとる動きでチャンスをつくる。
ラストパスが通りゴールに結びつく。
スポーツの世界では裏をとるとチャンスが生まれる。

裏どり。

広告の世界では、裏をとらないとピンチが生まれる。
「・・・世界で一番キテルあのアーチストが、
 こんな、ありえないことをします!」なんてプレゼン。
裏がとれていればゴールもするけど
とれていなければ退場すらある。

では、日ごろ、裏をとるのはだれか。
営業だったり、キャスティングだったり、プロデューサーだったり、
裏づけって意味ではストプラだったり。ざっと記憶をたどってみても、
僕自身、裏をとった覚えはほとんどなく、
むしろ裏をとってもらうことのほうが多い。
でも、それはそれで理にかなっている気がする。
ひとことでいってしまえば、役割分担。
ややこしくいえば、
裏がとれるかどうか裏をとって、裏に抜け出すなんて、もう。
ってこと。(ややこしい…)

そもそも、
ひとのきもちの裏どりなんてできないですよね。
それはもう、僕がどうとかコピーがどうとか広告がどうとかいう
次元を超えて、人間の真実ですね。
「好きだ」→→→「YES」
人類がYESといわせることにどれだけ苦悩してきたことか。
きもちは不確実。だから、ちょっとずつ確実なところを
増やしていくんですね。
たとえば、来週の予定とか。

(数時間前)
「もしもし。坂本くん、来週リレーコラムだよ」
『無理です。来週ぼく本当に無理です』
昨日のコラムがもし仕事で、掲載前に営業のK君が読んでいたら、
言ってたんだろうなあ。
これ、坂本くんに裏どりしましたか? いや、しましょうか?
と。

来週、ぼくからバトン受け取ってくれる人いませんか?(ほんとに)

NO
年月日
名前
5719 2024.07.12 吉兼啓介 短くても大丈夫
5718 2024.07.11 吉兼啓介 オールド・シネマ・パラダイス
5717 2024.07.10 吉兼啓介 チーウン・タイシー
5716 2024.07.09 吉兼啓介 吉兼睦子は静かに暮らしたい
5715 2024.07.08 吉兼啓介 いや、キャビンだよ!
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