リレーコラムについて

広告はジャーナリズム

光居誠

今週、担当することになりました光居 誠です。
よろしく?お願いします。

実は僕は高校生の頃から新聞記者になりたくて、
大学を卒業する時も新聞社ばかりを受験したんですが、
とにかく落ち続け…(笑)
結局、大学を留年して就職浪人、ということに
なってしまいました。
書き終えた卒論を提出しないでの就職浪人なので、基本的に暇。
正直、再挑戦しても新聞社に受かる自信もないまま
過ごしていました。そんな時に目にしたのが
「宣伝会議のコピーライター養成講座」の広告。
世の中はコピーライターブームの時代ということもあり?
「これ、いいかも」と直感して講座に通うことに。
結局、広告業界に就職し、
あれから今年で27年になりました(笑)

でもあれだけ新聞記者になりたかった自分が、
どうしてこんなにすとんとコピーライターという職業に
はまったのか?ずっと分からなかったんですが…。

先日「ACCtion」というACCの広報誌の中で、
天野祐吉さんがこんな主旨のことを言われて
いるのを見つけました。
「広告はジャーナリズムだと僕は思っています。
世の中の様々な商品に対する批評的表現じゃないかと。」
さらに「広告クリエイターはジャーナリストですが、
事実を簡潔簡明に書くということになってしまった
新聞などのジャーナリズムと違い、
広告クリエイターには芸が必要なんです。だから面白い。」

僕は、すごく納得しました。
自分の人生、そんなにぶれてなかったんだ、みたいな(笑)
しかし、そう考えて四半世紀以上に渡ってやってきた自分の仕事を振り返ってみると、
批評精神も芸も足らないものばかりに
思えてくるのが情けない…。

今日、家に帰ったら本棚のどこかに積まれているはずの
「広告批評」を見つけ出して読み返してみようかなと思います。

ただの思い出にふける夜にならないように
気を付けねば!ですが…(笑)

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