下ネタが命を救った?(後篇)
それから20数年たち、世はネット時代に。
糸井さんも活動の軸をほぼ日刊イトイ新聞に移されました。
ほぼ日創刊数カ月前にお声をかけていただき、
『小林秀雄、あはれといふこと。』を連載することになりましたが、
蓋を開けてみると、やっぱり下ネタいっぱいの
随筆となってしまいました。
例えば臭いおならと臭くないおならがある理由は、
お尻の中におならのブレンダーさんというとっても小さな人がいて、
人を笑わそうとする時には大きなおならになるように
ブレンドするとか。
美女の毛(下の方の)を水の中に入れた砂時計みたいな
毛時計というものがあって、しみじみと時を刻むだとか。
下ネタ系の与太話が現在443話。
それはいいとして、数年前に調べ物をしていた時に、
たまたまあはれといふことについて書かれた
ブログに遭遇したのです。
「あはれといふことを読んだ。くだらない。
本当にくだらない。最悪だ」
うれしい感想でもないので、心の中であっかんべ~をしながら
そのブログに接していました。
しかし、途中で文の様子が変わったのです。
「何もかもうまくいかなくて。
いいことなんかひとつもなくて。
生きているのが嫌になった」
おいおい、どうした急に。
「もう死のう。そう決意した時」
ちょっと待て!そんな決意をするな!!
「あはれといふことを読んだ。あまりのくだらなさに、
死ぬ気がなくなった」
ええっ!
「深刻に考えるのが馬鹿らしくなった。
もう一度生きてみようと思う」
今ここに再現すると、とてもゆる~い話に
聞こえるかもしれませんが、
その時は全身の力が抜けました。
とにかく早まらなくてよかった。
糸井さんがおっしゃった事は、本当だったんだ。
本当に下ネタが人を救うことがあるんだ。
よかったよかった~。
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