でも魔法なら使えるはなし
昨日の朝。電車の中で、もはや恒例行事のひとつ、
「トイレに行きたい系の腹痛」に襲われました。
対処方法は明確。出せばいいわけです。
が、そんな時は決まって途中下車する時間が、ない。
とにかく移動しつづけながら、我慢し続ける。
拷問であります。
さて、どうするか。
まずは、聴いていた音楽を、止める。
どんな名曲でも、騒音に感じるので。
(肛門への)注意力も散漫になります。
そして、ただただひたすら、全神経をお腹に集中させ、
ただただ、お腹に語りかける。
暴れだした張本人に直接交渉してみるわけです。
交渉というか、謝罪?
申し訳ございませんでした、
もしかしたら、冷たいものを飲み過ぎてしまったのかもしれません。
申し訳ございませんでした、
もしかしたら、昨晩食べ過ぎてしまったのかもしれません、
申し訳ございませんでした!
申し訳ございませんでした!
高嶋政伸の顔なんて浮かんでくる余裕、ありません。
とにかく謝る。謝り倒す。
自分のお腹に、精一杯の誠実さをもって、
「申し訳ございませんでした」。
んまー、それで治まるような腹痛なんて、
ボクくらいのレベルになったら、
物足りなさすら感じます。
勝負はここから。第二波。
今度は勝手に「偶像」を作り出し、彼に、お願いする時間帯に移行。
人間の「腹痛」を司る神様、「お腹の神様」です。
お腹の神様、お腹の神様、どうか、どうかひとつ、よろしくお願い致します。
結構、ボク、頑張ってますよ、最近。
まじめに働いてますよ。
なのに、この仕打ち、あんまりじゃないでしょうか。
もらすのだけは許してください。
なかなかな大人です。一児の父です。
幼稚園で、おもらしの子どもって指差されちゃいます、
おもらししたのはパパなのに、
濡れ衣着せられちゃいます。
どうか、どうぞ、トイレに到着するまで
優しくしてつかーさい!優しくしてつかーさい!
誤ったり、切れてみたり、土下座してみせたり。
なんでもありです。
これを何度か繰り返していると…
あら不思議、自然と、その痛みが、弱まっている!
そして無事、トイレに辿り着けるのです。
この、お腹への謝罪から、お腹への神様への泣き縋りという、一連。
僕の中で、完全にフォーマット化されていて、
完全に、無意識下に行われています。
ものすごく威力のある、
呪文と言いますか、言霊と言いますか、魔法と言いますか。
そう、魔法。魔法!
永尾完治@東京ラブストーリーの名台詞、「でも、魔法なら使える」。
当時学生でしたが、僕も大人になれば、素敵な魔法使いになれると、信じて疑わなかった。
ある意味、夢は叶ったわけです。
ま、カンチの魔法と違い、僕のは…。
はてさて。
「腹痛カンチの魔法」と閉じるか、
いっそ「ウンチの魔法」と閉じるか。
んー、どっちが正解ですか?コピーの神様。
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