苦手なもの
花が苦手だ。
アレンジがうまくできない、とかではなく、
花そのものが大の苦手。
花は枯れる。どうしたって枯れる。
わかっちゃいるけど、
その変わり果てた物体を捨てるときが、
苦痛でしかたがないのだ。
水の量が多すぎたのだろうか。
置き場所が悪かったのだろうか。
どう見ても枯れてるけど、この花は
ほんとはもっと生きたいと思ってるんじゃないか。
ごめんね、ごめんね、私のせいだね。
罪を感じる。心が傷つく。しばし落ち込む。
このくり返し。とても疲れる。
女のくせに花がイヤだなんて、
人格が疑われるから人には絶対言わないように、
って母からきつく言われてたけど。
やっぱり、感じ悪いですかね。
映画を見るのも、実は苦手。
具体的にいうと、映画は好きだけど、
映画を見るとき「じっとしている」のが苦手。
2時間、集中しなくちゃいけないんだぞ。
ほかのこと考えちゃいけないんだぞ。
始まったら、身動きとれないんだぞ。
そう思っただけで、気が重くなり、息苦しくなり、
映画館に行きたくなくなる。
じゃあ、うちで気楽にDVD見れば?と思うでしょう。
ダメなんです。
「じっとしてるんだぞプレッシャー」は、
自宅でDVDを見るときにも、のしかかってくる。
これさえなければ、映画、
もっとガンガン見るのになあ。
ちなみに、お風呂にゆっくりつかるのも苦手。
理由は同じ。
これって、いったいなんなんでしょうね。