年末の念仏の話
すいません、師走がおもてたより走るので昨日さぼってしまいました。
なのでこの12月25日分は誰も読んでいない正月中に書いてやろうと思います。
ひたすら仕事をしていたクリスマスも終わったので
仏教の話をしたいと思います。
歴史好きな人が結構増えてますが、明治維新だったり
戦国時代だったりが人気です。でも僕がぜひ推したいのは
鎌倉仏教なのですよ。僕の見た目からは意外かもしれませんが。
鎌倉時代を代表するのはだいたい6仏教あって
習って有名なのは法然の浄土宗。そして親鸞の浄土真宗です。
「とりあえず念仏唱えといたら、どんな奴でも浄土だぜ」です。
日蓮の法華宗も有名です。「南無妙法蓮華経」ですね。
結構武力衝突も多かったみたいで、なかなかワイルド系だったと思います。
で、見逃せないのが禅宗です。栄西の臨済宗です。
この人が書いたのが、みなさんご存知「喫茶養生記」という茶の本です。
お茶の栽培や、飲み方など、茶を説いた最古の本とされていて、
時の将軍実朝が二日酔いの時にお茶と一緒に本を渡したらしいです。
おしゃれか、と。
さらに、僕の父親の実家の宗派、道元の曹洞宗もシブいです。
この人のとなえた「只管打坐」は
「とりあえず、ひたすらひたすら禅したら救われんぜメーン」
というシンプルなもの。
やっぱりどんな時代もシンプルが受けるんでしょうね。
で、最後が一遍の時宗。別名、踊念仏(おどりねんぶつ)です。
これは一言で言うと、「レッツダンス、ナムアミダブツ」です。
踊ろよベイベー、と。グルーブしたらgo to heavenです。発想がエグい。
みんながみんな救われたいという情勢不安ももちろんあったのでしょうが、
さまざまな仏教が乱立する中、「俺はこれでいく!」という差別化が
きちっとできてたんでしょうね。
人々の気持ちを動かすという意味では、
この時代の仏教、結構見逃せないんですよ。
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というわけで、リレーコラム2回目はありがたい話でした。
ご意見ご感想、苦情、共感、「私も鎌倉仏教が好き!」
「私が仏です」等は
masahito.nakagawa@daiko.co.jpまで。
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