サードウェーブ
コーヒー会社の仕事をしていることもあって、
「パリで一番美味しいコーヒーが飲める」という、
青山の「COUTUME(クチューム)」というカフェに行きました。
コーヒーには、サードウェーブという新しいトレンドがあるそうで、
豆本来の味わいを活かして、丁寧にドリップしてくれるという
スタイルなんだそうです。
で、こちらのクチュームも、そういう店なのですが、
まず、メニューを見ると、30秒ぐらい思考停止状態になります。
V60?スチームパンク?なんだそりゃ?
しかも聞いてみると、V60というのが、
いわゆるハンドドリップだというのですから驚きです。
そんなの絶対にわかりません。
でも、コピーライターの僕は、ひょっとして、秋山晶さんが
ネーミングにかかわっているのかと思いました。仮に、
「サラダは、スチームパンクだ。」
というキューピーのコピーがあっても、全く違和感がないからです。
で、V60を選ぶと、次は、豆の選択。
8種類ぐらいある豆に、それぞれ100文字ぐらいの説明が
書いてあり、そこから選ぶのです。僕が選んだのは、
リゼルバという豆で、説明には、
カカオパウダーの香り、メロンの華やかさ、はちみつがそっと追いかける。
みたいなことが書いてありました。
コピーライターの僕は、また気になったので、コピーにしてみました。
「カカオパウダーの香り、メロンの華やかさ、はちみつがそっと追いかけた。
-----サラダは、スチームパンクだ。」
はい。秋山晶さん、確定。
注文したのはスチームパンクじゃなくて、V60ですが、
そんなことは、もうどうでもいいでしょう。
ひょっとすると、リゼルバもそうかと思い、キャッチコピーにしました。
「都市とマヨネーズのリゼルヴァ。
カカオパウダーの香り、メロンの華やかさ、はちみつがそっと追いかけた。
-----サラダは、スチームパンクだ。」
声に出して読みたいぐらいのコピーです。
そして、さらに、RESELVA(リゼルバ)が、RESERVEのポルトガル語だそうで、
サントリーのリザーブのグラスを片手に、万年筆を走らせる姿が、
目に浮かんできました。
ごめんなさい。
本当は、店員さんが、「V60(ブイシックスティー)」を「ブイシックスですね」
と大きな声で間違えたのが、面白かったという話だったのですが、
悪ふざけに走ってしまいました。サードウェーブだけに、3度も。
そういえば、コーヒーとコピーって、似てますね。
と、書いていたら、韓国語でコーヒーは、コピというらしいと教えられました。奇跡ですね。