グループディスカッションで絶対に落とされないただひとつの方法②
(前回の続きです)
グループディスカッションで絶対に落とされないただひとつの方法―
それは“沈黙する”ことです。
おいおい、それじゃぁ自分のアピールチャンスがなくて落とされるじゃねぇか!
という声が聞こえてきそうですが、
まぁ最後まで聞いてください。
まず、グループディスカッションが行われる機会は大きくわけて二つあります。
① 合格者はほぼ決まりつつあるが、
最後に人間的に問題ないやつか確認するために行う「合格」フェーズ
② 応募者が多すぎるので、
一人ひとり面接する前に粗よりするために行う「選抜」フェーズ
① は面接がある程度すすんだ最終面接の一つ前ぐらいで行われ、
② は第一次面接か比較的前のほうで行われます
ポイントは、①の場合はその場にいる人間のほとんどが合格し、
②の場合は、その場にいる人間のほとんどが落とされる、ということです。
① のフェーズにくると、周りも優秀なひとが増えているので、
自分が口をはさむ余地がないことが多いです。
そのとき「何か言わなきゃ」と焦る必要はありません。
“言いたいこと”があるのにあえて沈黙するべきではありませんが、
ただ自分のアピールチャンスをつくりたいがために、
ひと言はさむのは最悪です。
空気のよめないヤツだと思われます。
要は変なことを言わなければ受かるのですから、
黙っているほうが吉なのです。
② の場合も、状況は全く違うのですが、ふるまい方は①と一緒です。
自分をアピールをしようと無理してしゃべる必要はありません。
特に②のフェーズでは、メンバーが就活慣れ、議論慣れしてない人ばかりです。
自分が途中まで全く議論に参加していなくても、
どこかで「これって何かおかしくないかなぁ」
「議論が変な方向にいってるなぁ」と思うことが必ずでてきますので、
そのときになって初めて、
自分の気持ちに素直にそれを口にすればいいだけです。
はなから焦って議論に参加する必要はありません。
共倒れになります。
以上、グループディスカッションでは
「沈黙」が重要なことがおわかりいただけたでしょうか。
① の場合は、発言しなくてもほっといても受かりますし、
②の場合は、焦らなくても自ずと自分がツッコミたくなる場面が現れます。
① の場合も②の場合も、
無理してしゃべる必要はないのです。
しかし、唯一、この方法が有効でない場合があります。
それは、②「選抜」フェーズで、
①「合格」フェーズのメンバー(全員受かりそうなひとたち)で
構成されてしまったグループディスカッション、です。
この場合、
通常の②の場合と違って
自分が口を挟まなくても議論がスムーズに行われますし、
かといって誰かを落とさなければいけないフェーズなので、
その場合、役に立ってない自分が確実に落とされます。
確率的にはあまり起こりえないことだと思いますが、
そうなった場合はあきらめるしかありません。
ちなみに、実仕事というのは
②「選抜」フェーズで
① 「合格」メンバーであることが通常です。
死ぬほど優秀なひとたちが集まって、
さらに椅子を争ってしのぎをけずっているのです。
沈黙でグループディスカッションは切り抜けられましたが、
仕事のほうは沈黙を貫いたあまりもうすぐクビになりそうです。
助けてください。
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