初期衝動のはなし
この前、久しぶりにカラオケでブルーハーツを歌いました。
ホント久しぶりに。
自然とブルーハーツを歌うのを封印していたようです。
好き過ぎるがゆえっていうのもあり、
大人になって歌うのがどこか照れくさい感じがして、
自分の中で自然と封印していました。
久しぶりのブルーハーツ。
三茶のカラオケ館。
何を隠そう、僕もブルーハーツで人生を狂わされたひとりです。
今の自分の脳みその大半は
ブルーハーツを通して出会ったもので形成されていると言っても
過言はないはず。
ブルーハーツとの出会い中学3年生。
ラジオっ子だった僕は、その当時の深夜番組“ミリオンナイツ”で聴いた「TRAIN-TRAIN」で脳天ぶち抜かれ、そこからブルーハーツにのめり込みました。
あの時感じた、鳥肌が一気に爪先から駆け上がる感覚や、ありえない反射神経でラジカセのRECボタンを押したのを、今も鮮明に覚えています。
途中でRECボタンを押したもんで、長いことイントロのピアノ&ボーカル部分のないものを聴いてました。
よくある表現ですが、本当に“テープが伸びきる”まで聴きました。
「くそー!俺も、自分で生み出したもので、世の中の人の心を動かしてー!」
その時に抱いた初期衝動が、ずっと自分を突き動かす原動力でした。
初期衝動は、だんだんと薄れてきます。
この仕事を絶対に成功させる。
憧れのあの舞台に立つ。
この子を一生幸せにする。
卑怯になるな。
何があっても諦めない。
夢を与えるような人になる。
あの時、強く感じていた熱い想いは何処へ?
広告業界に入ったあの頃に抱いていたドキドキやワクワクはどんどん薄れ、もっていた純粋さは、大人の世界がつくりあげた事情や柵でいろいろと濁っていきます。
そして、自分へのいいわけもだいぶ上手くなった。
最近、わりかしそんな感じでした。
いかん、いかん。
あの夜、ブルーハーツを歌ってよかった。
でも、恥ずかしさを微塵も感じず、全然歌えたな〜。
歌詞見なくても、ソラで完璧に歌えたな〜。
カラオケの帰り道。ずーっと頭をリフレインしていた歌詞。
“夜の金網をくぐり抜け 今しか見ることが出来ないものや
ハックルベリーに会いにいく 台無しにした昨日は帳消しだ”
いい歌詞だ。
くそーくやしい!
よかった。
初期衝動は、再燃する。
さて、この一週間、僕のコラムにお付き合いありがとうございました!
(一体どんだけの人が読んでいたかは分かりませんが・・・)
来週は、同じく今年新人賞をとった同じ九州の村田くん(電通九州)へバトンを渡します!
よろしく、村田っち!
それでは!
眞鍋海里
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