何かをはじめるのに、「今」が遅すぎることなんてない。
「こういう企画を、みんなでやろうぜ!」
「絶対、いいよ、これ!」
「すぐ、やろう!」
と、ある夜に、同僚や仲間と盛り上がったとします。
それから、3か月。
誰からもメールが来なかった。
誰も打ち合わせをしようと電話をしてこなかった。
そんなある日、その同僚や仲間とばったり会ったとします。
「お、おう!」
「いやーばたばたしててさ」
「俺もそうで」
気まずい・・・。
みんな、気まずい・・・。
あの夜、あんなに盛り上がった企画のことを誰も言い出さない。
そりゃそうだ、いまさらだ。
だが、ちょっと待ってほしい!
いまさら?
たった3か月で?
いまさら?
そりゃおかしいだろう。
だから、こんなとき、あなたは勇気をもって
こう言ってほしい。
この3か月、誰も動かなかったことなんて
まったくなかったかのように、
まるでみんなで盛り上がったのが昨日のことのように、
あの夜とまったく変わらない高いテンションで、
「あの企画、すぐにやろうぜ!!!」と。
それこそが、真の勇気だと僕は思う。
しょーもない「気まずさ」なんてもののせいで、
消えていった素敵なプロジェクトが、この世界には山ほどある気がする。
もったいない。
プロジェクトや事業は、
立ち上げるまで時間がかかることもある。
立ち上げまでの準備期間、メンバー全員が、
自分の100%の時間をさいている、なんて理想的な状態はありえない。
途中、何回止まったって、また、動き出せばいい。
気まずいなんて、思わなくていい。
僕も、10年前に思いついて、ずっと、そのままになっていて、
今年、かたちにしようと、かなり頑張ったけれど、
技術的につくれなかったプロダクトがあります。
また、止まる。
でも、また、いつか必ず、やるよ。いつか必ず、かたちにするよ。
途中までやっていたのに、でもなぜか途中で止まっちゃった企画。
みんなで盛り上がって、でもそのままになっちゃった企画。
クライアントがOK出さなくても、自分たちでやろうぜってみんなで言っていたのに、結局やっていない企画。
今、このコラムを読んで、思い当たる企画があったら、
そして、本当はやりたいと思っているなら、
今すぐ、同僚や仲間に電話しよう!
いや、今日電話しなかったとしても気まずくないよ。
大丈夫。明日電話すればいい。半年後でもいい。
俺もそういう企画あるから、
俺もやるよ。
何かをはじめるのに、「今」が遅すぎることなんてない。
並河進
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