オチが強引
僕は童顔だ。
童顔で生まれ、
童顔で幼少期を過ごし、
童顔で学生時代は鳴らし、
いまも31で現役の童顔を続けている。
桜が咲き誇る季節、
大学の前を通ればサークルに勧誘され。
たまたま入った飲食店で、
店員に学生限定サービスを案内され。
20代前半の子には
「え!?歳下だと思ってました!」と言われ。
ありがたい。
とは思えない。
こちとら筋金入りの童顔。
バリバリのコンプレックスなのだ。
若く見られてる
↓
なめられてる
という負の価値転換が瞬時におこなわれ、
すぐにムッとしてしまうようプログラムされている。
そもそも僕の童顔は遺伝だ。
僕が子どもの頃うちの母親は、
僕たち三兄妹に対して
冗談で年齢を10歳サバ読んでいたが、
まったく違和感がなかった。
いちばん下の妹にいたっては、
つい真相を伝え忘れられ、
思春期になるまで勘違いしていたほどだ。
30を過ぎた僕が学生に間違われるのも納得できる。
どうしようもないことなのだから、
変えるべきは自分の意識だろう。
母のように童顔を利用できるようになれば、
きっといいこともたくさんある。
歳の離れた若い子とも、
フレンドリーな関係を築きやすくなるかもしれない。
いろんなお店で学生のふりをして、
学割やサービスを受けまくれるしれない。
30過ぎにして、
大学生とサークル活動を楽しめるかもしれない。
なんて無理にポジティブなことを言ってみたが、
だいたい自分にできることと
できないことくらいわかっている。
僕にできることといえば、
日曜の夜に『乃木坂工事中』をみることくらいだ。