給食で出たビワ
こんにちは、コバサキです。
今日は、「給食で出たビワの話」の日ですね。
…冷静になって読んでみると、なんじゃそりゃ。
続けます。
私の出身は、長野県の山奥なのですが、それこそみなさんが想像するような田舎の、
135倍くらい田舎だと思います。
ちなみに、このリレーコラムのバトンを受け取ったとき、
「4000人が読んでます」
と聞き、
「地元の人口の2倍だ…」
と思いました。
人口と比較してしまう。これ、田舎あるあるだと思います。
ホーホー、ホッホー
ホーホー、ホッホー
ホーホー、ホッホー
ホッ、、、
と中途半端なところで鳴くのを止める謎の鳥や、
春先になると
「今年は●●さんが熊と出会った」と噂が流れる
「リアル森のくまさん」と同じくらい、
田舎あるあるだと思います。
…話をもとに戻します。
今からお話しするのは、小学校2年生の時のこと。
朝の全校集会で行われる「校長講話」。
ときどき先生は
「もしお話ししたいことがあったら、いつでも校長室に遊びに来てください。」
とおっしゃるので、
私はそれを鵜呑みにして、よく校長室に遊びに行く子どもでした。
全校生徒が100人くらいなので、生徒先生関係なく、みんな顔見知り。
校長先生もちゃんと顔と名前を知ってくださっていて、
それが嬉しかったことを今でも覚えています。
ある時、給食のデザートでビワが出たので、何の気なしに種を鉢に蒔いてみました。
すると、わりとすぐに芽が出た…!
これは校長先生に報告しに行かなくては!
校長室に掛け込むわたし。
「じゃあちょっと、そのビワの鉢を貸してくれませんか?」
と校長先生。
後日、廊下にはわたしが渡したビワの鉢が、
「給食で出たビワを蒔いたら芽が出たそうです」
という張り紙とともに展示されていました。
…謎の鉢植えが展示される小学校。
校長先生はその時、「桃栗三年、柿八年、ビワのバカめは十八年」という言葉を教えてくれました。
「実がなるのは、18年後。さきさんが25、6歳を過ぎてからだね。
まだまだずっと先だけど、それまでがんばって育ててね。」と。
※ちなみに「桃栗三年柿八年」につづく言葉は各地で異なるようなので、
ビワについては校長先生がアレンジしてくれたのかもしれません。
私の地元は、冬場は-20℃にもなることがある極寒の地なので、
室内でもなかなか育たず、ひょろひょろ。
見かねた母が、気候が温暖な祖父母の家へ鉢を運んでくれました。
ビワのバカめは18年…
今年、私は26歳になります。
祖父母の家の山と庭には、今では私の身長よりも高い木に成長したビワがいます。
そして今年、、、
花が咲いたそうです。
わっしょーい。
実じゃないんかーい。
本当は、「実がなったんです!」だったら素晴らしくまとまったエピソードになったんですが、
現実はそううまくいきませんでした~。
祖父いわく、
「ちゃんと受粉してやらな、たぶん実はならんぞ。」とのこと。
まじかーい。
ちゃんちゃん。
明日は、ゆとり世代にはおなじみ?の
「総合の時間」の話をしようと思います。