リレーコラムについて

マーフィ先輩

村田俊平

私の制作物の一つに「マーフィ先輩」というものがあります。

それは、僕が広告業界に入って、
期待してたような先輩(特に営業の先輩です)が
あんまりいなかった無念さから、
「理想の先輩かくあるべし」と
始まったシリーズです。

僕がイメージしていたその理想の先輩像ってのは、
打ち合わせに遅刻してきて、
「別件が…」とか言いながら、
白いスーツに着いた口紅でウソがバレる。
プレゼン中にクライアントの担当者を口説いたりする。
休日の撮影立会いには真っ赤なコンバーチブで
ブロンド女をはべらせながら登場する。

…しかしながら入社してみたらどうだ。
想像以上に先輩たちがキチンとしている。
キスマークどころか、白いスーツで来ている人も
みたことがない。話が違う。

まぁ、ビジネスマンとして破綻、あるいは破滅しているが、
なんか、どっか憎めず周りから呆れられながら愛される人。
僕はそんな先輩への憧憬を込めて、
「こんな人が広告業界にいればよかったなぁ」を
エディ・マーフィをメインキャストにまとめた、
この「マーフィ先輩」という冗談シリーズを7年前、
twitterにて立ち上げたのです。
ちなみにマーフィ先輩。
日本人でやる場合キャストのイメージはカールスモーキー石井です。

百聞は一見にしかず。
ではここで、唐突ですが、
個人的なマーフィ先輩ベストを
休載5年の時を経て発表、講評したいと思います。

 ■第5位
 「アドマンに必要なもの。クリエイティビティ、
 ホスピタリティ、あと一つは何か言ってみろ」と問われ
 「オールマイティとか…?」と恐る恐る答えるも
 「全然違う。答えはスケジュール管理だ」と”-ity”終わりのルールは完全無視。
 マーフィ流仕事論に触れたい。

→先輩のナレッジ。
 それが新入社員でも簡単にわかるものであってはならない。

 ■第4位
 「最初っから穴を開けたコンドームを
 ”できちゃった婚ドーム”って名前で売り出そうと思うんだけど、どう?」
 とか、商品開発にコピーライティングを絡める
 マーフィ先輩の自由な発想をみならいたい。

→クリエイティブアイデアをまとった下ネタは見事の一言。

 ■第3位
 恋に悩む僕に「君はバラのように美しい…?最悪だ。
 好きな女の美しさをどうして花なんかで説明しなきゃなんないんだ?」と
 シビれるアドバイス。「オレだったらこう口説く。
 ”キミはこのオレのように美しい”」とキメて去ってゆく
 マーフィ先輩型恋愛相談。

→先輩というものは、いつでもプレイボーイ。
 かつ、ナルシストでもなくてはならない。

 ■第2位
 「アドマンは何もかもクリエーティブでいろ。
 部長の奥さんを見たか?俺はあれ以上にクリエーティブな顔の女を
 見たことがないよww」とか机に座ったエディ・マーフィみたいな人が
 指についたポテトの油を舐めながら語る話をありがたく聞きたい。

→カジュアルな上司イジリこそ先輩の真骨頂。

 ■第1位
 企画が通らず落ち込む時、「誰だっておちこむ。ヒーローだっておんなじだ」
 と、肩にポンと手を置き勇気付けてくれたと思ったが、
 後でみたらスニッカーズでベトベトになった指を
 俺のシャツで拭いていやがった…!
 そんなエディ・マーフィのような人にCR局でいつ出会えるんだろう。

→あるあるw

と、まぁ、変な空気になりましたが、
時に数年単位でサボりながら、
仲間の塩見君がまとめてくれているので、
まかり間違って気が向いたらごらんください。

http://togetter.com/li/48257

いつかCMにするぞ!

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