肩書きのはなし
はじめまして。
電通の飯田麻友と申します。
巽の洋子さん、もとい、
竹之内の洋子さんからバトンを受け取りました!
なにとぞ、なにとぞ。よろしくお願いいたします。
とはいえ、何の話をすればいいのか、、
悩んだ結果、やはりコピーライターのコラムなので
一度はそういう話にふれてみようとおもいます。
***
コピーライターの名刺をいただいて、
早いものでもう6年がたちました。
ですが、何を隠そうわたくし、その間ずっと、
「コピーライターの飯田です」
と堂々と名乗る自信が・・・ありませんでした。
よく大御所の方が、
「若いうちは自信だけはあってさ〜」なんて話をしていますが、
そもそも私は、そういう自己肯定力が欠けている気がします。
たしかに来る日も来る日もコピーを書いてはいるし、
いいコピーを書くために奮闘してはいるけれど、
果たして、その肩書きに見合う言葉を生み出せているのか。
そんなキラキラした肩書き、私には恐れ多すぎる。
・・・なんて、頼りないことを考えていまして、
名刺交換のたびに、
「電通の飯田です」とは言っても
「”コピーライター”の飯田です」とは
なんとな〜〜〜〜く堂々と名乗れずに過ごしていました。
いや、おい、その職種で飯食ってんだろ!6年も!
って感じなんですが・・・。
このたび新人賞をいただきまして、ようやく、
「コピーライターの飯田です」
と、名乗ってもいいのかなと
思えるようになってきました。
というか、
名乗らないといけないなと
ようやく…本当にようやく、思えたというか。
気づいたんですね。
名乗れなかったのは、自信というより、
覚悟が足りなかったからだ、と。
やることなすこと思うこと、
すべてが普通で、ザ・一般女子代表である私は、
自分ってこの職業に向いているのか、とか
誰かが面白がることなんて考えられるのか、とか
それこそ、いたって普通な悩みを抱えていたわけで。
日々、自分の無能さにうちのめされながら、
まだコピーライターなんて名乗る資格はない、
と思っていたのです。
だけど、それって全部言い訳で。
いろんな人がそうして悩みながらも闘っているわけで。
心のどこかでは気づいていたのですが、まあ、簡単に言えば、
名乗らないことで自分の中に逃げ道を作っていたんですね。
ああ、情けない。
持ち主が目をそむけてたんじゃ、
名刺の上に並ぶコピーライターって文字が、
かわいそうですね。
そんな私が本当に、
こんなにもありがたい賞をいただいてしまいました。
むしろ、ここからもっと、頑張らなくちゃならない。
「コピーライターの飯田」として、
肩書きにみあう実力をつけられるよう
どうにかこうにか、もがいていこうと思います。
・・・と、いざ書き出したら、
誰のためにもならない話になってしまいました!
すみません。。
明日からはもう少し楽しい話もできればと、思っては、います!
1週間、どうぞよろしくお願いいたします。
いいだ
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