ネーミング
山田英理人
こんにちは
山田英理人と申します。
先週のコラムにて、
同期の飯田からは山田恵理人とご紹介いただきましたが、
正しくは英理人でございます。
同期がしっかりと間違えてくれましたので、
初コラムのお題を決めることができました。
あやうく某先輩にくぎを刺された「絶対言うなよ」な話に逃げるところでした。
持つべきものは同期ですね。
さて、
英理人と書いてエリトと読みます。
名刺交換すると決まって、
「へーエリトさんか・・!?・・あのひょっとして・・」
「はい。エリートという意味で名づけられましたww」
「ひえーやっぱり!いやーすごい名前ですねー」
なんていう会話からはじまり、尻がこそばゆくなります。
Eliteです。
僕だって、こんなにまでしゃしゃり出た名前を他に知りません。
クライアントにメールを打っても
大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。山田英理人
最後には決まってエリートを名乗るのです。何も恐縮できていません。
名前の由来を聞かれるたび、こたえるたび、
いまだに尻がこそばゆくなるのですが、
人生初の「尻がこそばゆい」は、小学校低学年に訪れました。
作文かなんかで親に名前の由来を聞く授業だったと思います。
みんなの名前にはそれぞれ意味があること。
それは、字に込められていること。
自分の場合は「英」で「理」な「人」なのだ。
いったいどんな意味を込めてくれたのかと、
ワクワクしながら父に聞きました。
「お前は山田の中で一番のエリートになるんだ。
エリートとは選び抜かれた優秀な者という意味で・・」
うわ、字に意味ない。
そして、めっちゃ恥ずかしいなこの名前。
そう思ったと同時に
ゴソコソ!ゴソコソ!
お尻の中心あたりを何か大量の虫が駆け抜けた感覚に襲われました。
はじめての感覚に脳が思いっきり反応して、
ヴぉヴぉと呻いてしまったのですが、
父は僕からやる気を感じたのか、
誇らしげにうなずいていました。
作文に何を書いたかは覚えていません。
後に聞いたことですが、
父、山田聡はその名前の平凡さに
幼い頃からコンプレックスを持っていたようで、
改名を考えることが日課だったみたいです。
なんなら中学に入ったぐらいには「エリト」というネーミングを閃いていたそう。
息子が生まれるまでの15年間。判断は揺らがなかったのでしょうか。
それでも山田英理人。
名乗るだけでまあまあ盛り上がる、結構役立つ名前でして、
正直感謝しています。
加えて、名前負けしないことが目標みたいにもなっていて、
それなりに頑張ってこれた気もしています。
願いを込めるのが命名。
効果まで狙うのがネーミング。
聡め。なかなかやりよる。
ちなみに妹は詩衿でシエリ。狙いはシェリーだそう。
なんだそれ。
こちらは母のネーミング。
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