リレーコラムについて

骨折が教えてくれた10のこと vol.02

竹田芳幸

骨折コラム二日目です。

救急病院から自宅に戻った僕ですが、部屋はマンションの2階。エレベーターは無し。松葉杖で登ろうとしたが、痛みで全然進めない。困った。
疲れ切って道路に寝そべりながら、ダメ元で近所にいる友達たちに助けを求めることにした。

会社で仕事をしていたデザイナー、いつものBARの店長、近所の焼肉屋の店長など。奇跡的に集まってくれた深夜2時すぎ。
まずは椅子に僕を座らせ、それをみんなで持ち上げる作戦を決行。しかし、階段幅が狭くて通れず・・・。布団に包んで持ち上げる案も不安定で失敗。

松葉杖で登る覚悟を決め最後の力を振り絞ったが、力尽きた僕は、最終的には普通に背負われてベッドまで運ばれました。背負われると足がぶらぶら動くので、かなりの痛み。しかしこれが最後の手段。
激痛で叫ぶ僕の声が、マンションに響き渡りました。
こうして、骨折初日は終了。

学び2 #一人暮らしは友達のいる街ですべし
誰もいなかったら朝まで道路で寝ていたことでしょう。東京の一人暮らしには、こういうリスクもあるということを学びました。
この学び、二日目以降も大きく関わってきます。

【骨折二日目以降の困りごと】

まず、最初に困ったのは、自力でベッドから降りられないこと。
骨折した右足がまったく動かないので、誰かに手で動かしてもらわないと移動できないという状態。
つまりトイレも行けない・・・。

そこでどうしたかというと。
「トイレに行きたいので家に来てもらえませんか?」というSOSコールをまた近所のいろいろな友達にお願いしました。
こんなアホなお願いに協力してくれた近所のみなさんに本当に感謝です。
実はamazonで尿瓶も買っていたのですが、なんとか使わずに済みました。
※尿瓶が届く前は、ペットボトルやクリープの容器を空にして準備

それ以降も、ご飯の買い出し、歯磨き、漫画の差し入れ、荷物の受け取りなど、近所のみなさんに生かしてもらって最初の1週間をしのぎました。
本当に感謝しかありません。

そして、この時期知ったもう一つの学びがこれ。

学び3 #水を使わないシャンプーが快適
1週間シャワーにも入れなかったのでこれを使いました。さらに、水を使わないボディソープも。意外と気持ちよくてシャワーに入れないストレスもあまり感じず過ごすことができました。怪我や病気以外に、災害時にもすごく役立つので、これは常備しておいたほうが良いですよ!

次は初めての外出です。これがまたかなりしんどい。

つづく

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