リレーコラムについて

ごみ箱をあさる。

米田恵子

(つづき)

裏現場を見ることができるのはたぶん弟子の特権ですし(居直り)、
机の上だけでなく、ごみ箱にも失敗作が眠っているわけで、
それから、師匠のごみ箱を夜な夜なあさる日々が始まりました。

すでにされている方はご存知でしょうが、
…ごみ箱は宝箱です。

あ、そうだ。最近はパソコンがふつうですね。
ごみ少なそう。
うちの事務所は全員鉛筆で手書きでした。

ちなみに、師匠と兄弟子がいたのですが、
兄弟子はそのまま捨てるタイプ(楽だった)、
師匠はビリビリやぶって捨てるタイプ、
しかも鼻をよくかみ、ミカンをよく食べた(まみれる)

師匠の業を盗むことは修業の一環ですが、
当時危険だなと思っていたのが、
万が一、習得したところで自分は所詮、二番煎じということ。
芸風が似ることはフリーにとって致命的なのでできることなら
自分の引き出しは作っておいたほうが良さそうだなと。

「(師匠なら)何と書くかな」というボヤきを捨て、
「(師匠が)書かないことを書こう」と思いたいです。
がんばろっと。

NO
年月日
名前
5805 2024.11.22 中川英明 エキセントリック師匠
5804 2024.11.21 中川英明 いいんですか、やなせ先生
5803 2024.11.20 中川英明 わたしのオムツを替えないで
5802 2024.11.19 中川英明 ドンセンパンチの破壊力
5801 2024.11.18 中川英明 育児フォリ・ア・ドゥ
  • 年  月から   年  月まで