組織を持たず、フリーランスで仕事をしていると、自分の身は自分で守るという習慣が身につきます。けれども、自分の力だけで守り抜くことが、時に難しいことがあります。
報酬の不払い。特にフィービジネスに慣れていない企業とのトラブルは、表立っていないだけで各個人が抱えています。2022年現在、TCC会員約900名のうち、法人化している方も含む個人事業の方は全体の35%に当たる320名程。事務局へ寄せられる年に数度の相談の多くは、報酬の不払いだそうです。
TCCにできること。個々に蓄積された経験にもとづいて、フィービジネスにおける自衛手段を作ること。公的文書の作成、ビジネスガイドラインや交渉方法の共有、法的知識の学習など、多角的にビジネスを標準化し、TCCを通じて活用できるようにすることで、コピーライターのみならず、フィービジネスに従事するすべての人が正しいビジネスの進め方を身につけられたらと考えました。フィービジネスのことを誰もがもっと理解しあえれば、広告という仕事を目指す人がもっと増えるはず。できるだけ多くの人に知ってもらうことが、コピーライター、そして広告業界の次の発展につながることを信じて。
フィービジネスの手順
フィービジネスで正しく対価を受け取り、誰もが法に基づいて守られる、自らの身を守るビジネス環境をつくるためのビジネスガイドラインです。
契約書はあくまで基本となるものであり、契約の内容は取引内容に合わせてご自身で自由に変更して使って構いません。なお、東京コピーライターズクラブは発注書と契約書の雛形を提供するだけで、各々が締結する契約書の内容には一切責任を負いませんので、ご注意ください。