サントリー 樽物語 リスの忘れ物
ラジオCM 180秒 少年:
僕はリスの忘れ物から生まれた。
秋、森のリスは
ドングリを土に埋めて
冬のために蓄える。
でも、忘れんぼのリスは
埋めた場所を忘れるんだ。
リスが忘れたドングリは
春が来ると芽を出して
ホワイトオークの木になるんだよ。
僕は大きくなって、
きっと森の王様になるんだ。

青年:
僕は森の王様
ホワイトオークの木から生まれた。
ある日、切り倒されて
運ばれて気がついたら、
僕は樽になっていた。
僕の中で、生まれたばかりのウイスキーが眠る。
僕はウイスキーの赤ちゃんを抱いて
一緒に呼吸しながら森の香りをいっぱい注ぎ込む。
僕は、いいウイスキーを
いっぱい育てていこう。

熟年:
私はウイスキーの樽から
生まれました。
樽の生活を卒業する日
さよなら、と私はウイスキーに
挨拶して
広い世の中に出ていったのです。
それから私はテーブルになりました。

女:
「しっとりとキレイな色のテーブルね」

熟年:
思わず目がうるみました。
そのとき、私はウイスキーを
育てただけなじゃい
私もウイスキーに育てられたことを
知ったのです。
コトンと私の上に
グラスが置かれます。
トクトクと音を立てるのは
なつかしい、あの、
私のウイスキーです。
私は、いまとてもいい時間を
過ごしています。
そして、まだこれからも。

NA:
樽から生まれた家具があります。
100年、森で育った
ホワイオークが
ウイスキーの樽になり、
やがて家具になる。
森の木の第三の人生を
あなたのチカラで
幸せにしてあげてください。
サントリー

NO.19850

広告主 サントリー
業種 酒類・タバコ
媒体 その他
コピーライター 中山佐知子
掲載年度 2003年
掲載ページ 70