企業/いつか、あたりまえになることを。篇 240秒 M:
♪〜(Mr.Children「君がいた夏」)

NA(清原):
父と母は、25年前の夏、出会ったらしい。

S:
1992 

男(高杉):
悪い、待った?

女(黒木):
遅い!

男(高橋):
悪い、待った?

女(黒木):
遅い〜

男(高橋):
どこ行く?

M:
♪〜(Mr.Children「innocent world」)

NA(清原):
今では想像できないけど、
父はかなりモテる遊び人だった。
その分、母が泣かされることも
多かったそうだ。
2人は何度か別れている。

女(黒木):
ねえ、誰!ねえ!

男(高橋):
・・・

女(黒木):
何か言ってよ!

NA(清原):
最後の別れの時は、
もう絶対に会わないと
母は思ったそうだ。

NA(清原):
2年半の空白
でも、父の番号を母は消せなかった。
それがたぶん、1つめの奇跡。
そして、2人が好きだった歌を、
父が偶然ラジオから聞いたのが、
2つ目の奇跡。

SE:
ピッ(電話をかける音)

男(高橋):
もしもし

M:
♪〜(Mr.Children「365日」)

男(高橋):
悪い、待った?

女(黒木):
遅い〜

女(黒木):
誓います。(結婚式)

NA(清原):
小さい頃、わたしは父が好きだった。
その大好きだった父は、
わたしが8歳の頃、
単身赴任で遠くへ行ってしまった。
寂しかった。

男(高橋):
もしもし

娘(清原):
もしもーし、元気〜?

娘(清原):
誕生日おめでとう!じぇじぇじぇ!

NA(清原):
父が単身赴任から帰った頃、
わたしはいつもケータイの中にいた。

男(高橋):
行ってらっしゃい

娘(清原):
・・・…

娘(清原):
うるさい!関係ないでしょ!

S(携帯画面):
誕生日おめでとう!!パパより。

NA(清原):
もし、あの時、父がその歌を
耳にしていなかったら。
もし、あの時、母がその電話を
掛けなかったら。
わたしは、いま、ここにいなかったかもしれない。
25年分の奇跡があって、いまの私がいる。
あたりまえの、わたしがいる。

S(携帯画面):
ありがとう。娘より。

S:
Mr.Children & docomo
25th Anniversary

M:
♪〜(新曲/Mr.Children)

S:
2017

高校生:
悪い、待った?

娘(清原):
遅い!

男(高橋):
なんか、たまには2人でさあ。

女(黒木):
なあに、なんかって。

S+NA:
いつか、あたりまえになることを。
NTT docomo

NO.2018486

広告主 NTTドコモ
受賞
業種 家庭電器・AV機器・コンピュータ・OA機器・通信機器・ビジネス用品・電信電話サービス
媒体 TVCM
コピーライター 福部明浩
掲載年度 2018年
掲載ページ 378