岩手日報 3月11日広告「行方不明者」篇
WebMovie 126秒 S:
岩手県の行方不明者は、
まだ、1000人以上いる。
男性:
まだ出会えてないっていうことは、
もしかしたら記憶喪失って
わけじゃないですけど、
生きてると思ってしまう時もあるんですけど
でもそれはやっぱり現実的じゃない話だなって
ただ、夢の中では会えるんですよ
夢の中で出てくる母親はやっぱり昔のまんまで
なんだいるじゃんみたいな
いるんだっていう風に思って
ずーっと働いてた人だったので、
そんな働きづめだった母親と
唯一火曜日が定休日だったので
そういったときに近くの高田松原にあった
公園とかに行って一緒に遊んでくれるのが
すごく嬉しかったなと
私はよく母に似ているって言われるんですけど
それが何よりの褒め言葉って思ってますね
そう言われるとすごく嬉しくてですね
そんな母親みたいになりたいな、っていう風に
思える母でしたね。
ずっと今でも後悔してるんですけど、
青年会議所の会議へいく時に
ちょっと遅れそうだったんで
急がなきゃって思ってたんですよ
そこで母親が「危ないから急ぐな」って
言ったんですよね
でもそんなの自分で分かってるし
いちいち言われなくてもって思っちゃって顔も
見ないでそのままドアをバタンッて閉めて
出てっちゃったのがもうほんと最後で
もう本当にそれが悔しくて
S:
あの日が、最後だとわかっていたなら。
男性:
まず謝りたい、ですね。
S:
行方不明者の手がかりを見つけることは、
年々、難しくなっている。
探すための技術や知恵を世界中から
募集します。
岩手日報
NO.2020151
広告主 | 岩手日報 |
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受賞 | ファイナリスト |
業種 | マスコミ・出版 |
媒体 | WEB |
コピーライター | 河西智彦 |
掲載年度 | 2020年 |
掲載ページ | 269 |