サッポロビール サッポロ

黒ラベル サッポロ本音の生中継
なんでオーストラリアから?120 SE:(広大な麦畑、麦穂が風にゆれる)
男:私はですね、今、日本から数千キロ離れた、オーストラリアの、実は、これはもう、
麦畑のところにきています。これ、マジで来てるから、
SE:ザワザワザワ(手で麦をかきわける音)
男:聞こえますか?これ麦の音です。
これ、サッポロビールの広告なんやけど、
「サッポロはいい麦にこだわってんでー」ということをね、
言うだけだったら、楽なんだけれども、
「サッポロは『協働契約栽培』してるよ」と、そこを
言ってくれということなので、わざわざオーストラリアに、
本当に、こうやって来ているわけです。
で、『協働契約栽培』って、なんやといことになると、
農場の人とですね、実際に会って、
どんな品種にすんのとかね、どんな、もう、肥料にすんのとかね、
めちゃめちゃ細かいことまで決めてね、そこまで、そこまで話し合わなビールって
うまいこといかへんのいうことまで
話し合って、ビールの原料にこだわっていく、
そういうのを『協働契約栽培』とね、一応言ってはるんですわ。
サッポロってまじめな社風だから、
「ほんまに『協働契約栽培』の農場へ行って、ちゃんと、
そこで広告したらええんちゃうの」となって、
私は、15時間もかけて、ここへほら、
この麦のところに来てる、来てる訳です。
SE:ザワザワザワ(手でしつこく麦をかきわける音)
男:これは、よくあるスタジオの効果音じゃなくて、
本当の麦の穂の、これ、本当にね、
ラジオだから見せられないのが残念ですけれども、
本当の麦のところでやっています。
「「ビールなんてね、うまかったもう、それでええんとちゃうの」と
「サッポロも理屈くさいこと言いよんなぁ」とね、
そういう声が聞こえてきそうですけれども、
あの人ら、ほんまにね、
「ええビールつくろう思たら、畑仕事からせなあかんで」
とそんなこと言うんで、
ほんまのほんまにそう思てんのと、
腹わって、一晩中話したことあるんですけど、
そしたら、そのサッポロの人がね、
「『協働契約栽培』でいくと言ったら、もう、それでもう、
とことんいくと、それが、まあ男のロマンちゃうのと、
ビールづくりちゃうの」と、そこまで言うんでね、ボクかて、
こうやってオーストラリアのここのところまで来て、
広告せなあかんなあということになった訳です。
サッポロ黒ラベルです。

NO.20205

広告主 サッポロビール
業種 酒類・タバコ
媒体 ラジオCM
コピーライター 福島和人
掲載年度 2005年
掲載ページ 116