岩手日報社 2020年3月11日広告「父親」篇
TVCM 90秒 S:
「いま帰るから、家にいてよ」

S+⼥性:
いま帰るから、とにかくここにいてよ
っていうのが最後の⾔葉でしたね。
8ヶ⽉後に、
⽚岸の駐⾞場のクルマが積んんである中にいました。

S:
「いま帰るから」家路を急いだ夫は帰ってこなかった。

S+女性:
朝、アパートの茶の間で「⾏ってらっしゃい」
って⾔って送った
それが最後。
最後だってわかってたら、
お弁当作ってちゃんと⽞関まで出たかな
クルマが出ていくまで⾒送ったかな。

その後悔もあるから、この⼦達が学校にいく時に
そこに曲がり⾓を曲がるまで⾒送らないと気がすまないんですよ

震災を忘れたり、⾵化してしまったら
死に損じゃないけど
なんであの⼈は、なんのために死んじゃったんだろう?
って思いがあって。

S+⼦ども:
そこにある写真の感じで誕⽣⽇をやったのは覚えてる。

S+女性:
お⽗さんと話してみたいね

S:
あの日が、最後だとわかっていたなら。
3⽉11⽇を「⼤切な⼈を想う⽇」に。
岩⼿⽇報サイトに、署名をお寄せください。
岩⼿⽇報

NO.2021056

広告主 56
受賞 ファイナリスト
業種 マスコミ・出版
媒体 WEB
コピーライター 河西智彦
掲載年度 2021年
掲載ページ 160