人生には、
飲食店がいる。 あの灯りが好きだ。
やかまして、
雑然としてて、
温度があって。
友だとを祝ったり、
がんばった人をねぎらったり、
しょうもない話で笑ったり、
言えなかった想いを伝えたり。
そんな時間が、
気づけばずいぶん遠くなって。
それに慣れていくのは、
やっぱりどこか、さみしかった。
いっしょに飲みたい人がいる。
それは大げさに言えば
生きる喜びそのものだから。
居酒屋の、バーの、レストランの、
あの灯りが、
私たちには必要だと思う。