ユニクロ/企業ヒストリー
「ユニクロニクル」(店内映像 268秒) NA:
振り返れば 果てしない長い道のり
それは ひと夜の夢のようでもあり
すべての失敗は 今日へとつながり
明日はまた 次なる挑戦のはじまり

CI:
ユニクロ

S:
ユニクロニクル


NA:
山口の紳士服店「小郡商事」
すべての物語は
ここからはじまった
紳士服の可能性を求め 試行錯誤の日々
仕入れ 売り場作り 清掃 販売
すべてこなしながら模索する 若き日の柳井正
独学で綴った経営理念 そこに宿る熱い意志は今日に息づく


繰り返した海外視察旅行 立ち寄ったアメリカの大学生協
その自由な雰囲気 その洗練された空気
これぞ「Help Yourself」買う人のための空間
「こんなカジュアルウェアの店を作ろう」
インスピレーションは沸騰する


1984年6月2日朝6時
広島は袋町の裏通り
ユニクロ1号店が産声を上げた
開店前から黒山の人だかり あんぱんと牛乳を配って出迎えた
昼を過ぎてなお途切れぬ人の波 現場は大混乱
ラジオ番組で「もう来ないでください」と呼びかけた


ユニクロ2号店 初のロードサイド
外観はなんと 柳井正のDO IT YOURSELF
トレンドを追うよりも ベーシックな商品を
ラインナップの考え方は この頃から生まれる
増える店舗 あふれる課題
一歩進んでは立ち止まる日々
「ユニクロの悪口言って、百万円。」
伝説の広告はそんな中で生まれた


1994年
直営店100店を突破
加速する出店 模索する新業態
スポクロは失敗 マミクロも撤退
思うように行かぬ日々 それでも前へ進み続けた


転機は1998年 原宿店オープン
「ユニクロのフリース ¥1900」
そんな広告をフルスロットルで展開
フリースが山と積まれた店内
そのカラフルなインパクトに人々は熱狂
果てしなく続く行列
売上は爆発
ユニクロのイメージを一晩で塗り替えた


「Life Wear」あらゆる人生を豊かにする服を作ろう
そんな意志から生まれた数々のマスターピースは世界を席巻
「フリース」
「ヒートテック」
「カシミヤセーター」
「UT」
「ジーンズ」
「ウルトラライトダウン」
「エアリズム」
生活の中から生まれるアイデア
仲間との切磋拓磨で生まれるテクノロジー
進化し続ける究極の普段着
そう それが、ユニクロ


本気で目指そう 世界に通用するブランドを
そのキッカケは、ジョン・ジェイとの出会い
世界的クリエイティブディレクターが創造する
知性あふれる広告表現
ユニクロを強いブランドへと育てていく


2004年
世界品質宣言
グローバルロゴの開発は
気鋭のアートディレクター佐藤可士和
ニューヨークSOHO
グローバルフラッグシップをオープン
ベーシックな品揃えと高い品質が支持され
現在25の国と地域で2300店舗以上を展開


斬新なコミュニケーションを発明
ともに世界の頂点を目指す仲間との邂逅
あっと驚くコラボレーションを実現
ユニクロはついに
時代をリードするグローバルブランドへ

変わりゆく世界 一変する価値観、その中で
ユニクロは何ができるだろう?
「サステナビリティ」
その名の下で
新たな試行錯誤は もうはじまっている
世界各地で起こる災害 被災地で必要な衣類を支援
全商品リサイクル活動 集まった服を難民の方々へ
バングラディッシュにグラミンユニクロを設立

S:
Grameen UNIQLO

NA:
安心して働ける場所を提供する
リサイクル素材のダウンジャケット

S:
RE.UNIQLO

NA:
そして 新型コロナウイルスの脅威
お客様からの声にこたえ エアリズムマスクを発売
地球のため 社会のため 人のため
「服のチカラで、未来を変える。」やるべきことは山ほどある。


振り返れば 果てしない長い道のり
それは ひと夜の夢のようでもあり
すべての失敗は 今日へとつながり
明日はまた 次なる挑戦のはじまり

一勝九敗 それは大げさな話じゃない
茨の道も 周り道も 仲間とともに走り続けた
ときに笑顔で ときに叱咤で お客様がいつも支えてくえた
WE NEVER STOP
ユニクロが立ち止まることは決してない
服を変え、常識を変え、世界を変えていく
その旅はまだ はじまったばかり

CI:
ユニクロ

S:
ユニクロニクル

NO.2022133

広告主 ユニクロ
受賞 ファイナリスト
業種 デパート・スーパー・専門店(流通)・繊維・ファッション
媒体 その他
コピーライター 渡辺潤平
掲載年度 2022年
掲載ページ 190

渡辺潤平わたなべ じゅんぺい

2005年入会