初めての「おいしい」より、
二度目の「おいしい」。 30年前、一軒の小さなレストランとして誕生したピエトロ。
開店当時、たくさんのお客様がお越しになり、「おいしかった」
と笑顔でお帰りになりました。初めていらっしゃるお客様に
喜んでいただくことも大変ですが、もっと難しいのは、
二度目にいらっしゃったお客様から一度目と同じように喜んで
いただくことでした。期待をふくらませていらっしゃるお客様に、
また「おいしかった」とおっしゃっていただくためには、
前よりもおいしい料理でおもてなししなければいけません。
一度目よりも二度目。今日よりも明日。ピエトロは、常に
「前よりもおいしく」と努力を重ねてまいりました。ただ忘れては
ならないのが、創業者・村田邦彦が口にする「継続するとは、
初心を失わないこと」です。新しいおいしさも、レストラン
として守り続ける大切なものがあってこそ生まれるものです。
たとえばピエトロドレッシングは、全国の方々に召し上がって
いただけるようになった今でも、タマネギやオリーブなどの
原材料は、すべて人の手作業でカットしています。ドレッシ
ングも料理、人がひとつひとつ調理しなければ私たちが求めて
いる味にはなりません。原材料を混ぜ合わせる寸胴鍋も、創業当初と同じ大きさのもので“すこしずつ、たくさん”
つくります。これは、大きな鍋を使い数値だけのバランスで
原料を配合しても、村田がたどり着いた繊細な味わいを正確に
再現することができないからです。近年の企業経営から
考えると、はなはだ無駄の多いやり方
かもしれません。しかし、ピエトロは
企業である前に、いつまでもレストラン
であることにこだわり続けています。
本年、たくさんの方々に支えられ、ピエトロは創業30周年を迎えさせて
いただきました。これからの夢も、
次の挑戦も、私たちは30年前にあった
一軒のレストランの厨房から始めます。
NO.32567
広告主 | ピエトロ |
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業種 | 食品・飲料 |
媒体 | 新聞 |
コピーライター | 手島裕司 |
掲載年度 | 2011年 |
掲載ページ | 147 |
手島裕司てしま ゆうじ
1997年入会