さすがに、母は、
母親としての先輩だった。 「これからが大変。
大変だけど、楽しみなさい」
結婚したとき、母は私にいった。

一緒に暮らして、こどもが生まれて、
いまは、その意味がわかる。

「男がいて、女がいて。
おとながいて、こどもがいて。
考えてみたら、大変でしょ、家族って」

母は、心配性だった。
心配性なのに、能天気だった。
母親って、そういう役割なのかもしれない。

ただいま、
おかえりなさい。

大変だけど、この日々が好きだ。

家に帰れば、積水ハウス。

NO.87909

広告主 積水ハウス
業種 精密機器・産業資材・住宅・不動産
媒体 新聞
コピーライター 一倉宏
掲載年度 2015年
掲載ページ 274

一倉宏いちくら ひろし

1982年入会