VoLTE/ユミの父 篇 100秒 SE:
プルルル…ガチャ

男A:
もしもしユミ?

男B:
……。

男A:
あれ?ユミ?

男B:
ユミは席をはずしている。

男A:
わっ!どなたですか!?

男B:
君こそどなただ。

男A:
あのえーと、ユミの、彼氏です。

男B:
ユミの父です。

男A:
うおっ、すみません。

男B:
ユミに電話すればユミが出る。
それが当たり前だと思っているだろう。

男A:
ええまあ。

男B:
ちがうんだよ!俺が君ぐらいの頃にはな、
好きな女の子に電話するのは、もっと危険な賭けだった。

男A:
危険な賭け…。

男B:
お母さんが出るんだよ、女の子の。

男A:
あ、それってまだケータイが普及する前の…。

男B:
(無視して)お母さんが出たとき、
なんと言って、女の子に取り次いでもらうか。
それが俺たちを男にしたんだ。

男A:
…はあ。

男B:
さあ君の誠意も見せてくれないか。

男A:
ええっ。

男B:
(おばさんの声色で)はい、桜井ですぅ。カモン!

男A:
はい?

男B:
乗りこえてくるんだ、カモン。

男A:
えーと、ユミと同じクラスの…。

男B:
だめだ、4点。

男A:
えっ。

男B:
いきなり娘を呼び捨てにするような奴に…。

男A:
あっ、いやすいません!すいませんもう1回いきます。
ユミさんと同じクラスの、根本と申しますけれども…。

男B:
36点。

男A:
え、なんでですか?

男B:
声に誠実さが感じられない。

男A:
(丁寧に)ユミさんと同じクラスの根本と申しますけれども。

男B:
そういうの違うかな。

男A:
ええっ!?

男B:
なんかナレーターぽいというか、小手先というか、
ナマの情熱が伝わってこないんだよ。

男A:
(技巧を排除して)ユミさんと同じクラスの
根本といいますけども。

男B:
棒読みじゃないか!
(F.O.)

NA:
気持ちって案外、音質で伝わったりします。
ドコモが叶えた高音質通話サービス、
VoLTE。

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広告主 NTTドコモ
業種 家庭電器・AV機器・コンピュータ・OA機器・通信機器・ビジネス用品・電信電話サービス
媒体 ラジオCM
コピーライター 魚返洋平
掲載年度 2015年
掲載ページ 444