ラジオドラマ「でっかい青春のアイツに乾杯」 90 ロゴ:ワンショットサントリー

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サントリー夜の連続ラジオドラマ
「でっかい青春のアイツに乾杯」10話連続その第4話
「涙のカンビール」前回までのあらすじ
熱血新米教師森田豊作は、希望に胸ふくらませ、
大空学園に赴任した。
昔、憧れてみた青春TVドラマのように、
「さあ、涙をふいて海に向かって走っていこう」
この台詞を決めたかったのに、大空学園は、長野だった。
部員と一緒に血と汗と涙をわかち合いたかったのに。
彼が顧問を頼まれたのは、美術部だった。
片桐君のような生徒もいなかった。
そんな失望の日々をおくる森田を支えていたのは、
銭湯帰りに買う、サントリーカンビール、レギュラー缶350ml
標準的な小売価格215円だった。
風呂上がり、のどごしの一杯。これが青春だ。
不意にほほを熱いものが濡らした。
「涙は心の汗さ。」ひとりつぶやく森田だった。いつもながら、
そのまま河原をゲタを鳴らして歩くのだが、
今日は違った。
「おりいって先生にお話があります。今夜、電話します。」
学園のマドンナと言われる飛鳥真弓の言葉を胸に
森田は下宿の電話の前で、
2時間前から缶ビールを握り待っていた。
そして…

SE:
リーン ガチャ
「もしもし」 つづく

NO.9867

広告主 サントリー
受賞 新人賞
業種 食品・飲料
媒体 ラジオCM
コピーライター 会沢浩
掲載年度 1985年
掲載ページ 336