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かなしい夢 120 N:それは、まだ、私が生まれる前のこと。 ほの暗いゆりかごの中で、心地良い眠りについていると― 何としたことでしょうか。 人間たちの悲しい夢が、 ひたひた、ひたひた、ひたひた、 打ち寄せる波のように、私の身体をひたすのでした。 ひたひた、ひたひた、ひたひた、 M:BG~ N;それは、遠い昔のことだったそうです。 悲しい夢を見てしまった一人の男が、こんなことを考えたのです。 さて、悲しみの消える場所がない、というのは困ったことだ。せめて私は、世界中の悲しみを投げ入れても、投げ入れても、決してあふれることのない、一本のびんを作り、そしてその中には、どんな悲しみも溶かしてしまう、不思議な水を満たしておこう。 ひたひた、ひたひた、ひたひた、 打ち寄せる夢の中で、私はやっと、自分にめざめ、 その時、私は、 一本のサントリーオールドになりました。 あなたが悲しい夢を見たら、 私の中に溶かして下さい。 SE:トクトクトク N:私はサントリーオールドです。
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中山佐知子なかやま さちこ
1986年入会
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