《書籍紹介》『ひとこと化~人を動かす「短く、深い言葉」のつくり方~』/ 坂本和加 著
『ひとこと化~人を動かす「短く、深い言葉」のつくり方~』
坂本和加 著
出版社:ダイヤモンド社
定価:1,650円(本体1,400円+税)
発行日:2023年2月15日
「本の帯コピーをうまく書けるようになりたい!」
そう、ずっと思っていました。
書籍編集者になって約10年。
本のタイトルを考えるのは楽しいものの、帯のコピー(とくにメインとなるコピー)は、「この本を売りたい、響くポイントを伝えたい」と思えば思うほど、説明っぽく冗長になってしまうし、あまり核心をついた言葉にならず、とても苦手意識がありました。
なんとか、素敵なコピーが書けるようにならないか……そんなときに出会ったのが坂本和加さんでした。
「カラダにピース。」「行くぜ、東北。」「イット!」「健康にアイデアを」。誰でも知っていて、長く愛されているコピーをすべて坂本さんが考案されたのを知り、ぜひ坂本さんの「コピーのつくり方」を伺って書籍にまとめられないかと考え、初回の打ち合わせに挑みました。
「坂本さんは天才っぽいから、怖い人だったらどうしよう……」
お会いするまで、ビクビクしていたのですが、実際にお会いしてみるととてもチャーミングな方!
坂本さんが気さくにお話ししてくださったおかげで、初めてお会いしたにもかかわらず、話もとても弾みました。
本書のタイトル『ひとこと化』も初回の打ち合わせで坂本さんが出してくださったものです。
『ひとこと化——人を動かす「短く、深い」言葉のつくり方』はその名の通り、人を動かすような短くて深い言葉をつくるための本です。
コピーの本はあまたありますが、この本は坂本さんしか書けない、本当にどの本にも書いていないことが書いてあります。
坂本さんが何を見て、どう表現するのか。坂本さんの思考回路や表現の技術をただ紹介するだけでなく、学生や主婦、会社員、どんな読者もしっかり実践できるように書き上げていただきました。
私はこの本を編集し始めたとき、「自分でオリジナリティのあるコピーをつくりたい!」と強く願っていました。
しかし、本書の「自分の書いた言葉に固執しない」「表現よりも、『正しく伝達』をこころがける」などの内容を読むうちに、「自分の言葉でなくても、読者も自分も腑に落ちる言葉を見つけられたらそれでいい」と思えるようになり、いい意味で「自分の言葉」というものに対するこだわりがなくなりました。
とはいえ、「自分らしい表現ができるようになりたい」という熱意は捨ててはいません。
すぐに書けるものではない、というのは骨身に染みていますが、この本に書いてあることを日々実践していけば、「自分らしい表現」がきっとできるはずです。
「言葉は難しい、ではなく、言葉はやさしい」。
坂本さんがご自身のキャリアを通して培った「ひとこと化」の技術。
一人でも多くの方に知っていただき、お役立ていただけたら嬉しいです。
ダイヤモンド社 編集者 林えり
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プロ向けサイトとはわかりつつ、とても一般の方向けに書いたため
今回の書籍紹介はダイヤモンド社の編集者 林えりさんにお願いしました。
会員のお子さんやご家族の皆さまにもに読んでいただけたら嬉しいです!
(著者 坂本和加より)
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