リレーコラムについて

④謎の組織『大仁ファミリー』

原壮俊

僕は「大仁(おおひと)ファミリー」という
不思議な組織に所属しています。
メンバーは、地元・静岡県伊豆の国市
(旧・大仁町)の幼馴染15人。

身内感がすごいグループ名だし
学生のノリで誘われた気もしたのですが、
今でも連絡をとったり、集まったり、
高校卒業の時に結成して以来、
もう10年以上続いています。

その大仁ファミリーのメンバーは、
いたずら好きで、中学時代、
いろんな試みに挑戦してきました。

ただ、彼らは、悪ノリしたり騒いだり、
品のない事を嫌う人たちなので、
最終的に行き着いたのが、
「クラスメイトや先生に迷惑をかけない
“罰ゲーム”」でした。

休み時間とか塾終わりにゲームをして、
負けた1人が、次の日学校で…
合唱の練習中、急に「男子もっと声
出していきましょー!」とか、
下校の時に「最近暗くなるの早いから、
気をつけて帰ろうよー!」とか、
音読のセリフを心を込めて読む、
みたいな…
一応、生徒の模範になるような
言動(罰)をとるようにしてました。

他の生徒や先生に、罰ゲームだと
気づかれてはいけないルールで、
罰ゲームを受ける人も、メンバーも
真面目な顔でいたので、
たまに先生に褒められたり、
成績があがったりした人もいました。笑

それをやって気付いたのは、「演者」と
「裏方」に向き不向きがあること。
同じ罰ゲームでも、やる人によって
全然面白さが違うのです。

いつもは控え目なメンバーも、
罰ゲームのときに「演者」スイッチが
入ると、大きな声を出して、
いきいき&キラキラする人がいる。
(しかも、ギャップがあるので面白い。)
逆に、少しでも照れとか、
やらされている感が出る人は、
全然面白くならない。

その時、僕は「演者」は絶対に
向いてないなと感じましたが、
何か企画風なこと?を考える「裏方」は
楽しいかも、と気づきました。

罰ゲーム内容を考えることは「企画」で、
罰ゲームの台詞の“言い方”とかを
考えるのは「演出」…
と考えると番組作りと
頭の使い方がそっくりなのです。

ラジオ番組は、しゃべり手が“命”。
特に、多くの時間を占める生放送の
場合は、「企画」の強さを出すよりも、
「人(しゃべり手)」を魅力的に見せる
ための演出が求められることも多い。

広告作りに慣れていると、台本を
きっちり書きすぎたり、事前に企画を
固めすぎたりしてしまうことも…。
ドラマとか収録モノはいいのですが、
生放送の番組でそれをやると意外に
魅力的にならないことも多いと
最近気づきました。


(↑番組作りは、演者を
知ることから始まります。)

昨年は、「広告」を作る機会が
多かったので、今年は「番組」とか
「人(しゃべり手)」について
考えてみたい周期らしく…
ただいま勉強中です。

大仁ファミリーは、幼稚な面も
あるのですが、
企画の原点はここにある気がします。

今回は身内話、失礼いたしました!



原壮俊
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