リレーコラムについて

コピーへの課金

水野百合江

野村證券に入社して3年目。

仕事にも慣れ出し、
自分はこのまま定年まで同じ会社で
同じことをし続ける人生でいいのだろうか。
と、悩む。

どの業界でも若手あるあるなフェーズに、
私も例に漏れず突入していました。

とは言え、やりたいこともない。

そんな時、
ライトパブリシティで働いていた
仲のいい大学の友人が、
やけに楽しそうに見えたのです。

広告業界に興味があることを伝えると、
社会人や学生に向けた
広告の学校のようなものがあることを
教えてくれました。

「とりあえず一番大きい講座に行けば、
いいんじゃない?」

という的確なアドバイスをもらい、
紹介されたのが
コピーライター養成講座の基礎コースです。

コピーを書くのは初めてでしたが、
毎回、シンプルにとっても楽しかった。

小さい頃から、“ことわざ”が好きだったり、
国語が得意で、教科書をもらうと
授業そっちのけで最後まで勝手に読んでいたり・・

よくよく振り返ってみると、
言葉への強い興味が自分の中に
あったことを思い出しました。

 

受講回数を重ねるにつれ、
自分の書いたコピーや企画が、
大勢の前でほめられる。

それも、テレビで見たことのあるCMや
有名企業のタグラインをつくっている
すごい人たちに!

今までに感じたことのない
高揚感とよろこびで、ドキドキしました。
ちょっと泣きそうでした。

承認欲求を刺激されまくった私は、
本格的にコピーライターを目指しはじめ、
中村禎さんの講座にも通います。

1つ講座に通ってハマると、
また別の講座に通いたくなる。
宣伝会議マジックですね。

禎さんに講座終わりの飲み会で、
こんな質問をしました。

「コピーライターになるために、
コピーの勉強、業界研究、賞への応募、転職活動。
どう優先順位をつけ、取り組めばいいでしょうか。」

「そんなの、ぜんぶやらなきゃいけないって
本当はわかってるでしょ?」

 

おっしゃる通り。その時すでに社会人4年目、
どこから手をつけようか、
なんて悠長なことを言っているヒマは
なかったんです。

そこからは、通勤電車の中、
お昼休み、移動時間、仕事終わり、
休日を使ってコピーのことを考える毎日・・

講座の課題に取り組み、
近所の図書館に通ってTCC年鑑を読み、
宣伝会議賞に応募し、転職活動をする。

その甲斐あって、
キューという、広告制作会社で
私のコピーライター人生はスタートしました。

養成講座の授業料、
高いなあと思っていましたが、
お釣りがくるほどお世話になりました。

谷山広告では、
コピーライター養成講座と宣伝会議賞の
コピーを書かせていただく機会もあり、
ご縁の深さに感謝しています。

 

以上、宣伝会議さんの
まわしもののコラムでした。

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