リレーコラムについて

コンドームバトラー ゴロー

福島康之

昨日の続きです。

 

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ライブ開始と同時に始まった

うわーーーーーーーーーーーーーーーーーは、

ライブの間中続きました。

なんだこれ。

あれ?

どうしたどうした。

ずっと続くぞこれ。

なんだ、この感情は。

 

そして、アンコールの曲「ナンバーワン野郎!」。

ヒロトの口から発せられる歌詞。

 

>やる事は わかってる 立ち上がる 立ち上がる

>いつまでも どこまでも 立ち上がる 立ち上がる

 

その瞬間、うわーーーーーーーがピタリと収まり。

一人静かな世界で、深呼吸をしたのを覚えています。

そうか、頑張ることから逃げていたのか、と。

 

 

帰り際、中野サンプラザの階段を降りながら、

橋本さんと米村さんに、照れ隠しで冗談っぽく、

「俺がやりたかったことって、何だったんだっけって思わされましたわー」

と、言ったら、

「めちゃめちゃベタな感想やなー」

と言われました。

 

 

それからしばらくして。

以前お仕事をご一緒させていただいたクライアントさんから突然、

数年ぶりの連絡。

 

やるしかない。

やることは、わかってる。

あとは、立ち上がるだけ。

 

 

キックオフミーティングの日。

(と言ってもその場には、私と後輩一人だけでしたが)

柄にもなく、椅子から立ち上がり、こう宣言しました。

「この仕事は、“おもしろい”から逃げないようにしよう」と。

その場にいる後輩に向かって言っているフリをしながら、

頑張らない言い訳が上手くなった自分への宣言でした。

自分を立ち上がらせるために。

よし、やろう。

やることは、わかってる。

 

 

ふと後輩を見ると、「突然なに言ってんすか?」みたいな顔。

完全にスベッた先輩をみる目。

あちゃー、幸先わるいなあ。

と思いながら、ゆっくりと椅子に座ったのも、

サンプラザで深呼吸したのと同じくらい

鮮明に覚えています。

 

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それからなんやかんやあって生まれた「コンドームバトラー ゴロー」で

ありがたいことに新人賞をいただき、1週間コラムを書かせていただきました。

(何人いるのかわかりませんが)読んでくださったみなさん、

ありがとうございました。

 

次のコラムは、同じく今年新人賞を受賞した中辻さんにお願いしました。

中辻さんは、同じ会社の同じ局の(おそらく)先輩なのですが、

実は話したことがなく、これを機にお知り合いになろうという、

巧妙かつ戦略的なバトンです。

それでは、中辻さんよろしくお願いします。

NO
年月日
名前
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