仮説とその検証1/下敷き(1984年)
最初に仮説を立てる。それを実行し検証する。
世の中のだいたいことは、そうやって前に進んでいる。
社運を賭けた製品の発売でも、昼の定食選びでも、ABC予想でも。
(おそらくは)大量の間違った仮説とその失敗、
そして数少ない成功を積み上げたところに、いまがある。
有史以来、先人達が星の数ほどの仮説を立て、実行し、
失敗を繰り返してきたわけだから、
後に生きる私たちは、本来は成功の「打率」は高いはずなのに。
今でもびっくりするほどの数の失敗をする。人類はチャーミング。
1984年.小学校で初めてプラスチックの下敷きに出会ったその少年は、
程なく下敷きをこすり、髪の毛がびっしりとはりつくあれを経験する。
なぜ、髪がこのプラスチックの板にくっつくのか。
あれこれ思考を重ね、少年はここである仮説にたどり着く。
【仮説:この板は、「かみ」という名前のものをくっつける性質がある。】
下敷きをこすり、小さく切った紙を近づける。
仮説通り、この「かみ」もプラスチックの板にはりついた。
少年はほっとした。想像通りの検証結果となった。You win!(エコー付き)
その仮説は、のちに間違っていることが(少年の中で)証明される。
間違った仮説は、かわいい。仮説の検証は、すこし残酷である。
今日、みなさんはどんな仮説を立て、検証しましたか?
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