名前の話
あっという間にリレーコラム最終日。
そろそろネタに尽きてきたこともあり、
今日は名前の話を書こうと思います。
珍名度高めな「薄」ではなく、
そこそこメジャーな「景子」について。
子どもの頃、自分の名前の由来について
作文を書く宿題がでました。
あらためて両親にきいてみたところ
その理由が何とも微妙だったんです。
長女・次女に続く三女として生まれた私は
次こそは男子と期待されていたようで・・・
名前に密かに男の子感をこめて
武将の「景虎」から一文字とったそうです。
え?そうだったの…
また、薄という字が画数も多くて難しいので
下の名前はシンプルな方がいいだろうと
「K子」とも書ける景子にしたそうです。
ええ?そうだったの…
さらにきくと、父が竹下景子が好きだったことや
私が生まれた病室の窓から見える景色がきれいだった
ことなども、景子の決め手になったとか。
えええ?そうだったの…
なんだか作文映えしないなぁ…。
子どもながらに複雑な気持ちになったのを
覚えています。
でも今となってはこの名前、
とても気に入っているんです。
お店に「景虎」という日本酒が置いてあれば
これ、実は私の名前の由来なんです…と
ひとネタ話せます。
匿名で参加したいオンラインセミナーなどは
表示名をK子にすれば存在感を隠せます。
ケイという漢字をきかれるたびに
「景色の景です」と言えるのもちょっと嬉しく。
竹下景子のあとは、
今をときめく北川景子の景子でもあります。
・・・と、いろんな意味で
両親のねらい通りだったのかもしれません。
コピーライターとしてネーミングの仕事も
手掛けてきましたが、名前が決まるときって
「たまたまの理由」が複数重なったときに
ビンゴ!となりやすいんですよね。
私の名前も、親がいろんな意味の重なりを見つけて
これだ!と思ってつけてくれたのだと思うと、
あらためて愛おしく大切に思えてきます。
そうそう、ファーストネームの響きって
その人にとって一番心地よい「音楽」なんだとか。
私自身は仕事上ではほぼ「薄さん」ですが
仕事でもプライベートでも下の名前で
呼ばれる人に密かに憧れています。
その代表が、中山佐知子さん。
若手からもベテランからも、
佐知子さんと呼ばれ慕われ続ける
素敵な巨匠です。
というわけで、次のバトンを
中山佐知子さんにお渡したいと思います。
佐知子さん、どうぞよろしくお願いします。