君の名前で僕を呼んで
表題の映画(いい映画でした)ではなく、 「正欲」という作品、ご覧なりましたか?
性志向の多様性が叫ばれる現代に
カウンターを食らわせる朝井リョウ原作の邦画(新垣結衣主演)です。
とはいえこの作品の内容を論じたいのではなくて…。
鑑賞中、私はまったく本筋ではない所でドキドキしてました。
その理由は、主要人物の一人の役名が「諸橋」くんだったから。
「諸橋くん!!」「諸橋くん…」「諸橋くん♡」と、
少なくない回数のセリフが叫ばれるわけです。
そのたび、話が入ってこない。
イケメンで女性に一方的に想われる役柄ということもあり
変に緊張するような。なんか照れちゃうような
諸橋くん!と聞こえたら
それはもう自分に向けられた言葉として受け取っちゃうのです。脳が。
全国でも8,700人ほどしか名乗ってないマイナーな苗字な分、
そんな状況に慣れてないので尚更です。
脳が最も快感を感じる言葉=「自分の名前」。 昔、どこかで読んだ記憶があります。
たしかに誰かに自分の名前を呼ばれるとき、ささやかな喜びを覚える感はあります
だからこそコミュニケーション上手な人は意図的に相手の名前を頻出させて会話する。
あの田中角栄がそうだったとか…。
そして「正欲」のときの私の脳を観察するに、
快感を得るのは音としての「自分の名前」であって、
その名前の対象は必ずしも「自分」ではなくてもいいのかも知れない。
とすると…
日本に128,000人程いらっしゃる大谷さんたちの
自己肯定感は爆上がり中なのでは、と思う最近です
—
今年、新人賞を受賞されました長谷川輝波さんからバトンを受け取りました諸橋です。
エッセイは何を書くより、誰が書くか。それが真理なら、この文章は誰も読んでないはず
ですので、せっかくなら日々の小さな思考の整理の機会にしたいと思います。
書くことで、考えって整理される気がするので。私的な使い方ですみません。
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