境界線(自分と他人)
「境界線を越える」というテーマで書いてきたリレーコラムも、最後になりました。
最終日は、自分と他人の境界線を越える「指圧」の話を書こうかなと思います。
(とてもおもしろい世界ですが、超うさんくさい話でもあるので、苦手な方は、この先は読まずに、離脱してください!)
指圧の世界は、ヒジョーに奥深いです。
あの有名な浪越徳次郎さんのお弟子さんで、禅指圧を創始したのが故増永静人さん、天才です。
その禅指圧をさらに発展させたのが、タオ指圧を創始した僕の師匠の遠藤喨及さんです。多才です。僧侶で、ゲーム発明家で、ミュージシャンでもあります。
僕は、かれこれ15年ほど、タオ指圧を習ってます。
タオ指圧は、肉体のツボを圧しません。肉体から半径2メートルほどのところにある「気のからだ」のツボを治療します。見た目は肉体を圧しているように見えますが。
(ほら、うさんくさいでしょ。苦手な人は離脱離脱!)
肉体上の経絡は影のようなもので、経絡の本体は、「気のからだ」の上にあります。
肉体に皮膚という境界線があって自他を分けているように、「気のからだ」にも境界線があります。
ちなみに、誰でも訓練すれば「気のからだ」は、感じられるようになります。
で、自分(治療者)の「気のからだ」と、他者(患者さん)の「気のからだ」を融合させて、経絡上のツボを治療するんです。
気のからだの融合には、いろんな条件があって、たとえば、「他者の幸せ」を願うとき、「気のからだ」は融合します。
おもしろいことに、というか、やっかいなことに、「他者の幸せを願う」と、同時に、まったく逆の「自分だけが幸せでいたいよー!」とか「人の不幸は蜜の味!」みたいなエゴ(我)が出てきちゃうんですよね。
これが「心の壁」となって、指圧の圧が「気のからだ」のツボに達するのを阻むんです。エゴ(我)を瞬間瞬間、滅していって、「心の壁」を取っ払っていって、はじめて「気のからだ」にあるツボに到達するわけです。
でも簡単にはエゴ(我)は滅せませんから、深い治療には仏教的な修行も必要になります。無我の修行ってやつです。
(やっぱり、うさんくさいですねー。これ、ツボの話ですからね。壺は売りませんのでご安心を)
新世紀エヴァンゲリオンを観たことありますか?使徒にもエヴァンゲリオンにも、ATフィールド(心の壁)がありますよね。エヴァンゲリオンが使徒のATフィールドを突破してはじめて、使徒のコアが現れますよね。あれ、僕からすると、コアがツボで、指圧アニメです。笑
ツボを治療すると、立ちどころに、邪気が排出され、凝りや痛みが取れます。その取れっぷりは、すごいです。肉体の指圧では、そうはいきません。なにせ経絡の本体は「気のからだ」にあるので。
さらに、すごいことに、自分の凝りや痛みまで同時に取れます。だって「気のからだ」が融合してますから。
ちなみに、僕のような、エゴまみれ、欲まみれ、ヘンタイ、スケベ、アホ人間でもできるところが、タオ指圧の素敵なところです。まだまだ修行途中ですが。
(とある映画監督さんを治療して、数十年どこに行っても治らなかった腰痛を治したこともあります。その後元気になられバリバリ撮影して、日本アカデミー賞を受賞されました)
実は、このエゴを克服していく精神世界の過程をやさしく説いたのが、世界各地の有名なお伽話や物語です。
桃太郎も
西遊記も
スーパーマリオも
ドラゴンクエストも
スターウォーズも
実は、ぜんぶ同じお話なんですね。
旅に出て(精神世界に入って)
魔物と戦って(エゴを克服して)
お姫様・宝物を持ち帰る
ブッダもイエスも、同じことを説いています。
そして、タオ指圧をしていると、超シンプルな真理に気づきます。
他者の幸せを願うと、自分の幸せもゲットできちゃう!
ビートルズの最後の曲「The END」です。
「And, in the end, the love you take is equal to the love you make.(結局、あなたが得る愛は、あなたが与える愛と一緒なんだぜ)」
タオ指圧に限らず、かつて門外不出だった密教奥義や、一子相伝の気功の秘技など、かつてヒミツにされていたものが、どんどん世の中に出てきています。世界がヤバすぎるので、人類の精神文化が進化する直前なのだと思います。
さあ、他者を憎み合う戦争なんて、卒業卒業!
ベルリンの壁や、パレスチナの分離壁みたいな、ATフィールド・心の壁・境界線のオバケは壊しましょう。
「All you need is love(愛こそはすべて)byジョンレノン」!
「愛し合ってるかい? by 忌野清志郎」!
さて、「境界線を越える」をテーマにしたお話もおわりです。
1週間、僕の拙いリレーコラムにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
(ああ、つい、うさんくさい話をしてしまった。会社で、やばい奴扱いされたくないなぁ・・・)
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新入社員時の研修班(11班)が同じだった小澤裕介から受け取ったバトンは、同じく11班の紅一点・長谷川智子に渡したいと思います。ふたりとは、30年以上の付き合い。大好きな二人です。
西遊記じゃないけど、仲間っていいですよねー。
(西田敏行さんと堺正章さんと岸部シローさんのチームも最高だったな~)
小澤がいなかったら、仕事で魔物と戦えませんでした。
長谷川がいなかったら、そもそも入社早々会社辞めてたかも。
(今まで言ったことなかったけど、人見知りな僕は、長谷川の笑顔とツッコミに救われてたのよー)
では、トントン、よろしくねー。
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