本人は宿題を早めに終わらせた気分
そもそも、父の死と向き合うと言って、
自分は何をしようとしていたのか。
喪失感を噛みしめる?
自分にとっての父は何だったのかを考える?
本来あるべきはずの父と息子の関係を考え、
そうでなかったことを反省する?
5日書き続けてみると、実のところ、
それが何を意味しているのか分からずに
口にしていたのだと気付く。
なんだか新人のコピーライターみたいだ。
結局、一旦保留していたのは、
父の死と向き合うことではなく、
自分と向き合うことだったのかもしれない。
これから自分がどうしたいのか、
父を題材に考えたかっただけなのかもしれない。
そして父にはこう思って欲しい。
自分の死をきっかけに、息子がそう考えただけで
十分生きた甲斐があった、と。
誰かの、何かのきっかけになるって、
なかなかすごいことだと思うから。
果たして、こういうことでよかったのだろうか。
昔、井口さんには人として大事な何かが欠けている、
と言われたことを思い出し、心配になる。
一応考えてみる。立場が逆だったとして、
つまり自分が父だったとして、父が自分の息子だったとして、
こう言われても大丈夫だろうか。
、、、うーん、なんか大丈夫そう。
「がっくし」と言いながら、
いつものようにため息はつくかもしれないけど、
さすがにもう諦めてくれそうだ。
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自分のために書いたような一週間でしたが、
その分、引き継ぎは頑張ったのでお許しください。
来週はこれまで一度もリレーコラムを書いたことがなかった
博報堂のレジェンド・板東睦実さんです。
「インテリ」という言葉が、これ以上似合う人を僕は知りません。
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