正岡子規
僕は愛媛の松山、
俳句が盛んな土地で育ちました。
といっても、俳句のたしなみは無く、
コピーライターの道を選んだことに
いかほども影響してません。
ただ、正岡子規は
母校の先輩だったり、
地元の広告にちょこちょこ
句が使われたりすることもあり、
身近に感じてきました。
道後温泉の近くには、
子規記念博物館という立派な博物館があります。
住んでいた当時はスルーだったけれど、
社会人になってから、
帰省の折、ちゃんと入館料を払って
見学してみたらば。
驚いたのは、
子規はすごく科学的に俳句をものにしていったんですね。
俳句が学問的に体系化されてた訳でもない明治の世で、
過去の句を膨大に収集し、
さまざまな視点で類型化し、
今でいうデータベースを
冊子として構築していきました。
コピー年鑑ならぬ俳句年鑑を
一人せっせと編纂していた訳です。
子規が提唱した「写生」というスタイルも、
そこから生まれました。
俳句や短歌というと、
つい感性の産物と思いがちだけれど、
子規が俳人として名を残したのは、
そうした努力があってこそなんですね。
努力というと、つまんなく聞こえますが、
でも単に好きだからというレベルを超えており。
楽器を自在に奏でるのに
人知れぬ練習が必要なように、
言葉を奏でるにもやはり、です。
皆さん、せっせとコピー年鑑を熟読しましょうw
では最後に、子規の夏の句。
紫陽花や きのふの誠 けふの嘘
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