「オメェ、URL間違ってんぞコラ」
大変申し訳ございません。前回のコラム、最後に添付したURLが私の不注意で間違ったものを載せてしまいました。「クリックしたら幸せになれるURL」を貼り付けたつもりが、今年3月に発売した私の著書『全米は、泣かない。』の通販URLでした。本当にすみません。
折角ですので、『全米は、泣かない。』のお話をさせていただきます。
2016年12月4日、私は表参道にある東京コピーライターズの建物にいました。その日は歴代のコピー年鑑を展示するイベントが開催されていて、来場したお客さんに名前を記帳してもらう為の留守番をする日でした。
特にやる事もないのでボーッと座っていると、男性の来場者から声を掛けられました。
「グランジの五明さんですよね?」
話を聞くと、お笑いライブをよく観に行き芸人としての私を知っているとのことでした。その方は出版社に勤めていて、連絡先を交換しました。
それから数日後、「今後、広告の仕事を増やしてみたい五明さんが、一流のCMプランナー・コピーライターに刺さる言葉のつくり方を聞く対談本を出しませんか?」と連絡が来ました。
断る理由がありません。こうして、人生で初めての書籍『全米は、泣かない。』を出版することになりました。あの日、表参道のクラブハウスで留守番をしていなかったら書籍の話はなかったでしょう。
TCCに感謝です。
対談相手はCMを作るきっかけをくださった澤本嘉光さん、篠原誠さん、谷山雅計さん、福部明浩さん、映画惹句師の関根忠郎さん、事務所の先輩ピース又吉直樹さん、そして今回リレーコラムをまわしてくれた尾形真理子さんの7名。
どこの馬の骨かわからないサンピン芸人の対談を受けてくれたことに驚き、対談内容で驚き、課題企画で私が提出した先生方の添削に驚き、対談場所で使った広告会社の豪華な食堂に驚きと、この頃は日々驚きの連続でした。半年かけて対談と本の校正を終えて発売まであと1ヶ月の最終打ち合わせで、最大の驚きが待っていました。
クラブハウスで声を掛けてくれた出版担当の方と私の2人は吉本本社の入口ロビーにて確認事項が終わり「あとは発売して販促活動。これからもよろしくお願いします!」の雰囲気を私が出しました。すると、出版担当の方が急に神妙な顔をしたのです。半年間一緒にやってきましたが初めて見る表情でした。なかなか口が開きません。これはきっと「どうしたんですか」待ちだと思い、「どうしたんですか?」と聞きました。
「僕、今月で出版社を辞めます」
驚きましたね。人間本当に驚くと言葉が出てこなくなるんですね。その後の記憶も曖昧ですし。
吉本の入口ロビーには有名な書家が書いたであろう「笑」というでっかい字が飾られています。その時それが目に入ってきたんですよね、心の中で「笑えねーよ」とツッコんだのは記憶しています。
2人の状況と「笑」の書を俯瞰で見ていた方がいたら笑っただろうなぁ。
長くなってしまいましたが、これが『全米は、泣かない。』の発売までのお話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。昨日間違ってしまいましたが(本当にゴメンナサイ!)下に貼り付けてあるのが「クリックしたら幸せになれるURL」になります!皆様に幸あれ!!
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