リレーコラムについて

「言葉のご縁」

坂本和加

コトリ社のお客さまは、ピンポーンとやってくる。

たいていが「はじめまして」とやってくる。

いまより何かをよくしたいと、

大事な仕事を抱えてきてくださる。

 

私にとって短い言葉が仕事だが、

中には赤ちゃん向け番組で童謡の作詞をしたり、

誰かのお悩み相談に親身になって答えたり、

書籍を書いたり、いろいろだ。

 

あるとき気づく。言葉はなんて不完全なんだろう。

 

広告の仕事はデザインがいる。

CD、ADや監督、多くの人も関わる。

作詞を書いたら、メロディがいる。

ウェブの原稿も新聞記者さんがいるし(読売新聞のメディア、大手小町)

書籍の仕事は編集者がいる。

今はまだ読み手も欠いている。(発売前なので)

 

よくぞ見つけてくれたなあ、と感心してしまう。

聞けば、ぜんぶ昔の仕事がつないでくれたご縁だ。

若いコピーライターになにか伝えるなら

目の前にある仕事を全身全霊でやるといいと思う。

 

ドラフトの宮田さんは2冊目の本を読んで、仕事を頼んでくださった。

めちゃくちゃマニアックだな〜と思ったけど、

あのページのあの話だよ!といまだに何度も話に出す。

一倉さんの事務所を辞めるとき、

コピーライターはいいCDにつくことだ。それしかない。

と言っていて、まさに宮田さんは業界きっての素晴らしいCDだ。

子供のようにプンスカ怒り、思ったことはバンバン言い、売る。

ほんとうにありのままなので、すがすがしい。

貪欲に、えええええ!ということをする。また学ぶ。

さらにデザインと世の中をちゃんとつなごうとしている。

宮田さんと仕事するために

ぜんぶあったかも!!と思える経験もあった。

まだの方は全力でおすすめしたい、宮田さん。もれなく坂本つき!

 

広告業界のすごく面白いところは、

一流も超一流もいることだと思う。

面白いのは、そう評するのは本人ではない側(私も含めた世間)だということ。

さらに言うなら、目指すのもご自由に!なのだ。

お手本になる大人がいる環境はいい。

 

3冊目の本はどんな新たなご縁を連れてくるのだろうか。

いっぱいあるといいなあ・・・。

 

 

 

むりやりまた宣伝で締めてすいません。

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