こども食堂と、セロリ餃子。
格差・貧困という大きな社会課題から生まれた「こども食堂」は
子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂です。
私が参加している「こども食堂」は、月に2回の開催で、こどもが100円、
おとなが300円。おとなと幼児でも300円。
湯浅誠さんが理事長をしている
「NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」の発表によると
「こども食堂」」は全国で3,718か所に急増中。
孤食の解消や、一人暮らしの高齢者も参加し、多世代交流・地域交流の場として、
月1回開催のところから365日3食を提供しているところまで、
数人を対象としているところから毎回数百人が集まるところまで、
多様に、ますます広がっています。
私が通う「こども食堂」は、高齢者が食べにくることはほとんどないのですが、
調理や配膳、お皿洗い、片づけをするボランティアは10代から70代まで、
それぞれの個性がとてもカラフルです。
先週は高校生の男子が制服のまま、ふたりでお手伝いに来てくれました。
そして、「貧困」にフォーカスがあたりすぎると、食べにくるこどもたちに
肩身の狭い思いをさせてしまうし、むしろ「孤食」の解消だったり
忙しさでいっぱいいっぱいの若いママさんの息抜きの場といった雰囲気で
常連さんがたくさんいます。
運営にたずさわるコアメンバーは、60代~70代の方々で、
「こども食堂」というネーミングが定着する以前から
5年近くコツコツと開催を続け、みんなお料理上手で、お話し上手。
フリーランスのくせに思いっきり人見知りの私としては、
アウェイ感というか、新しい集団に参加するハードルがあったのですが、
みんなのおかげで、それもすぐに解消となりました。
たまねぎのみじん切りをしながら、キュウリの千切りをしながら
料理のコツをいろいろ伝授してくださいます。
◎炒めものは、ガマンとの戦い。ゴチャゴチャ動かさず、おいしい焦げを待つ。
◎しめじは、そのままじゃなく、1本1本細く割いて使うと歯触りがいい。
◎大根の千切りを塩もみし、水けを絞ったあと、ごく少量の胡麻油であえると
お漬物がわりの、簡単な箸休めに。
◎カジキマグロをナンプラーで小一時間マリネして、フライパンで焼く。
仕上げにパクチーをのせるとさらにエスニックに。
◎ベーコンと卵のチャーハンに、パルメザンチーズをふんだんに。
( ネギをいれたくなるけど、ベーコンと卵だけで作る方が断然おいしい )
◎たっぷりのセロリのみじん切りと豚挽肉だけでつくる、セロリ餃子で晩酌を。
( 酢とコショウで食べる )
私にとって、「こども食堂」は、料理教室でもあります。
追伸、
友人から、いつか小料理屋をやりたいから
「食品衛生責任者」の資格を取っておいてと言われたのが5年前。
お店の開店はまだですが、「こども食堂」で役に立っています。
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