リレーコラムについて

すべては、今につながる。 その3

加部達彦

まだ営業だった頃の話。
社会人3年目だった僕は、
そこそこ忙しい部署にいました。
僕の社会人人生の中では、今のところ、
一番バタバタしていた時期だったかもしれません。

そんな時、会社で毎年やっている
健康診断の結果が返ってきました。

ん?なにやらいつもと違う封筒がついているぞ。

開いて驚きました。
血液検査の項目が「D」だったのです。

詳しくみると、
ヘモグロビンが少なく、
血小板が多い。
いわゆる貧血状態になっているという結果。

これはまずいとすぐさま病院へ。

医者:「この数値は異常ですね。輸血が必要なレベルです。」
加部:「え!?」
医者:「内臓出血しているかもしれませんので、すぐに検査を手配しましょう。」

まさかの展開に、頭が追いついていきません。
すぐに胃カメラと腸カメラの手配をして、
最短で検査をしてもらいました。

まず、胃カメラ。
多少、オエオエしましたが、
なぜか喉の開け方を習得していたので
そこまで苦しまずにすみました。

医者:「異常、ありませんね。」

そして、腸カメラ。
会社を一日休むほどの検査です。
その日の午前中に、2Lもある下剤を、
2時間かけて飲まなければいけません。
これは本当に辛かったです。。

しかし、

医者:「異常…、ありませんね。」

特に異常は見つかりませんでした。
嬉しいような、悲しいような…。

医者:「何か思い当たる節はありませんか?」
加部:「…。」

薄々わかってはいましたが…。
ただのアレだったのです。

痔。

その日から、僕が出し惜しんでいた弱みは、
自分の認知を高めるための強みへと変わりました。

気づいたことは、友達ができるということ。
同じ境遇の人はだいたい暴露してくれます。
そして、じつは結構いる…。

とはいえ、輸血が必要なレベル。。。
人生初めての手術をすることにしました。

つづく。

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