リレーコラムについて

イエスキリスト氏のコピーに賞をあげてみる。その2。

鈴木契

今週は世界的歴史的コピーライターこと

イエスキリスト氏のコピーに 賞をあげています。(何様)

天国クライストコピー賞 略してTCC賞。

それでは金融部門の発表です。

 

「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」

当時ローマに支配されていたイスラエルで

「ローマに税金を納めることが正しいのか?」という意地悪な質問に

イエスがビシッと落とし所を示したコピー。

イスラエルはローマの属国でした。

民族的には支配者ローマに税金納めたくないけど、

ローマの手前、税金払うなとも言えない。

絶妙な質問でした。

 

そこでイエスは硬貨を指して、その硬貨は彫られた顔の人に返しなさいと。

硬貨には皇帝カエサルの顔が彫られていました。ファクトベースのいいコピー。

 

そのあとの 「神のものは神に」という言葉が実は大事。

そもそも神のものってなに?って考えさせてきます。

その範囲をどう考えるかが信仰という話につながっていきます。

攻撃力も高いコピーであり、おとしどころでありつつ、のどもと突きつけ系。

ナイス切り返し。God Job!

守備力も攻撃力も両方高いコピーが金融部門の受賞です。

 

つづいてTCCスポーツ部門は

「あなたたちの中で罪を犯したことの無い者が、まず、この女に石を投げなさい。」

当時石打ちの刑はメジャーな私刑。

とある女性を石打ちの刑にしようとしていた群衆が

また意地悪な質問をイエスにしました。

「石、投げていいですか?」と。

その質問に対して放たれたコピーですね。

 

「罪を犯したことがある者は石を投げてはならない。」

というよりより問いかける力があると思います。

行動を促すのと禁止するのでは、促す方がグッときますよね。

そのあたりのレトリック、さすが神。

 

昨日のパンの話もそうですが、基本的にイエスキリスト氏は切り返し芸。

自分からふっかけることはほとんどありません。

このあと群衆の年長者からどんどんいなくなっていったという オチです。

味がありますね。 思い当たるフシは年長者の方が多いですから。

 

twitterで「石を投げなさい」で検索すると

ちゃんとした意味で使われているのが面白いです。

イエスキリスト氏もこんなにネットで使われると思ってなかったでしょうね。

「これ汎用性高いからバズると思っててん」とどっかから見てるかも。

投げるか投げないかというテーマなのでスポーツ部門で見事受賞です。

 

明日は口癖部門と動物部門の発表です!

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