コピーライターとAI
後輩「富田さん、コラム読みましたよ。」
私「ど、どうでした?」
後輩「楽しそう。私も散歩好きなんで、コピーライターできそうかなって思いました。」
・・・舐められた可能性がある。
これはいけない。
挽回しなければいけない。
今日はとても難しい話をしよう。
AIの話だ。
AIとはArtificial Intelligenceの略で人口知能のことである。
私はそういうことも知っているのだ。
デザイン・イラスト領域では一足先にディープラーニングによってAIの活躍がはじまりかけている。
イラストレーターや絵師と呼ばれる人が、
「自らの職が脅かされるのではないか」
「いやさすがにそんなことはない」
「知らんなぁ」
みたいな議論が2022年現在、始まっているのだ。
AIはイラストレーターの敵?殺到した批判、開発側の思い(時事ドットコム)
DeNA、AIキャラで再成長 1万体生成技術を開発(日経新聞)
さて、コピーライティングはどうだろうか。
AIの登場によってコピーライターは駆逐されてしまうのだろうか。
というのが今日のテーマ。
ふつうに考えると、
翻訳ツールがこれだけ進化したのであれば、
コピーライティングもアルゴリズムで書けてしまうはずだ。
実際、AI コピーライティングで調べてみると、すでにそういうサービスは存在する。
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うん。
コピーライターピンチ。
コピーライターをある程度やっていると分かるが、
商品・課題・狙い
が揃うと、書けるコピーがだいたい絞られてくる。
コピーの膨大なデータがあれば、
【ビール】×【新商品】×【味わい訴求】
くらいで条件を設定すれば、
「秋の訪れに、コク深いビール」
「喉が欲しがる、キレと味わい」
「おいしいが、あたらしい」
などのコピーをポンポンと出すことは可能だろう。
実際、中国のアリババがそういうツールを開発している。
Alibaba、人工知能を使ったコピーライティングツールを開発(2018年7月)
AlibabaのECサイトに蓄積されたクオリティの高い数百万ものコピー。それをAIにディープラーニングと自然言語処理テクノロジーを使って学習させました。
ブランドや広告主は製品ページへのリンクを入力し、「スマートコピーを作成」ボタンをクリックするだけでいくつかのコピー案を見ることができます。Alibabaによると、この技術は1秒で2万本のコピーを作ることができます。
ファッションブランドのエスプリ社、ディッキーズ社はコピーのトーンや長さを彼らのブランドに合うように調節してツールを使っているといいます。
うん。
これは私、失業するかもしれないね。
特にEコマースの領域だと、
売上データと直接紐づく部分のコピーライティングはどんどんデータが溜まる。
ビッグデータベースを持ってるAIコピーライターにはかなわない。
はい。
閉店ガラガラ。
ということで、
こういった表現と結果の試行回数が膨大にある領域からは、
私は撤退することが決まった。
あとはAIがやらない領域のコピーライティングだ。
簡単に言うと、表現の評価のスコアリングが難しい領域。
・ブランディング
・コンセプト
・ステートメント
・ポエム
みたいなふわっとした分野だ。
もともとコピーライターはふわっとした肩書きだと思っていたのだが、
未来のコピーライターはもっとふわふわしていないといけないのかもしれない。
私は一足先にこっちに旗を立てることにする。
名刺の肩書にもポエムを追加しよう。
コピーライター/ポエム 富田克人
うん。悪くない。
よし。
明日のコラムは、ポエムにしよう。
***
今日もお読みいただきありがとうございました。
明日が最後です!
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