コピーライターの口説き文句
こんにちは。リレーコラムは10年ぶりのこやま淳子です。
先週カンヌで久しぶりにお会いしたばかりの矢谷さんから
「2004年、2014年と10年おきにやってきたこやまさん的に、
さらに10年後の2024年ってありですか…?」
というお誘いを受けました。
この矢谷さんの口説き文句に、
「コピーライターだなあ」とおもしろくなってしまって
快くお受けしたという次第です。
私がリレーコラム10年ぶりで、さらにその前にやったのが2004年だというのは、
私の前回のリレーコラムを読まないとわからないことです。
(なんなら私自身も忘れていて、最初は「なんのこっちゃ」と思いました)
矢谷さん的にはカンヌで会ったばかりだし、単に頼みやすかったのだと思いますが、
そこでちゃんと私の前の投稿を読み、「私が受けたくなる理由」を用意して交渉に臨む。
これはどんなに「リレーコラムの素晴らしさ」や
「矢谷さんが私に頼みたい理由」を言われるよりも、強力で、かつオシャレな口説き文句です。
常々わたしはコピーライター養成講座などで
「コピーを書くための最初のステップは『調べる』こと」
というお話をしています。
これは名著『アイデアのつくり方』(J.W.ヤング氏)から
「アイデアの第一段階:資料集め」という部分を丸パクりした話なのですが、
生徒さんにそんな風に言いながら、
自分自身もそのステップを充分できていないことがよくあります。
「早くアイデアを考えたい」「締め切りに間に合わないかもしれない」という焦り、
または「この課題のことならよく知っている」という奢りのせいだと思いますが、
実際はちゃんと調べたほうが最小限の力と時間で
最良のコピー(口説き文句)を導き出せたりするものなんですよね。
というわけで、10年ぶりのリレーコラムですが、一週間よろしくお願いします。
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